有効期限切れの処方せんを持ってきて、薬を出せという患者さん
患者ケース46:有効期限切れの処方せんを持ってきて、薬を出せという患者さん
処方せんの有効期限が4日間ということを知らずに、期限切れの処方せんをもってきてしまう患者さん。それだけならいいのですが、期限切れの処方せんで薬を出せといってきます。それはできないといっても、出せの一点張り。有効期限切れの処方せんについて、どのように患者さんに説明すればいいでしょうか。また、再発防止策があれば教えてください。
薬剤師にとっては、処方せんに有効期限があるのはあまりにも当たり前のことですが、患者さんには、処方せんに有効期限があることはあまり知られていません。期限切れの処方せんを受けたら、まずは「説明が不十分で申し訳ない」という謝罪の意を示すことから始めましょう。それでも納得できず「薬を出せ」と言い張る患者さんがいれば、謝罪と対応不可の説明だけでなく、今後の対応方法についてもアドバイスしましょう。その際は、再受診で患者さんの手間をとらせたり、問い合わせのためにお待たせしたりする旨をしっかり伝え、理解を得る努力が欠かせません。予防策については、「処方せんは4日間有効です」等の張り紙をするほか、処方せんの取り扱いに慣れていない患者さんには、有効期限の説明を徹底することも必要です。
一般的には知られていない処方せんの有効期限
患者さんには、処方せんに有効期限があることはあまり知られていません。しか…