患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2021年1月14日 村尾 孝子

「いつも来ているのだから薬を2、3錠サービスしろ」と要求する患者さん

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患者ケース47:「いつも来ているのだから薬を2、3錠サービスしろ」と要求する患者さん

かかりつけ薬局として使ってくださっている50代の女性患者さん。薬を受け取りにくるたびに「いつも来ているんだからちょっとおまけしてよ~」と言われます。もちろん薬は処方せんがないと渡せないので、困っています。冗談とはわかってはいますが、このような患者さんをなだめて、うまく説明するにはどうしたらいいでしょうか?

服薬指導のツボ!

「薬をおまけして」というのは、患者さんからすると、ほんの軽い気持ちで出たひと言なのかもしれませんが、処方せんがなければ調剤できないという基本は変わりません。落ち着いて、毅然とした態度で説明しましょう。「薬をサービスして」などと言ってくる患者さんには、いくつかのパターンがあるように思います。いずれの場合も、処方せんがなければ調剤できない、という基本ルールを説明するのはもちろんですが、「おまけしてほしい」と思っている理由=患者さんの要望をしっかり引き出した上で、対応策を示すことが大切です。

動揺せずに落ち着いて、毅然とした態度で説明

かかりつけ薬局として定期的に来局され、すっかり馴染みになっている患者さんということで、だからこそのちょっと困ったリクエストですね。
「薬をおまけして」というのは、患者さんからすると、ほんの軽い気持ちで出たひと言なのかもしれませんが、処方せんがなければ調剤できないという基本は変わりません。言われた瞬間は動揺してしまうかもしれませんが、落ち着いて、毅然とした態度で説明しましょう。そこで大切なのが、ただ「できない」と答えるだけでなく、患者さんの言葉の裏にある気持ちを拝察して、適切に対応することです。

冗談とわかれば、軽い口調でかわしてみる

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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