患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2021年9月14日 村尾 孝子

薬を飲みすぎてしまう患者さん

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患者ケース62:薬を飲みすぎてしまう患者さん

60代前半の女性患者さん。この患者さんは少しでも体調が気になるとご自身の判断で薬を飲みすぎてしまいます。そのため、次回の来院まで薬の錠数が持たないのですが、どうすれば指示した通りに薬を飲んでもらえるのでしょうか。

服薬指導のツボ

自己判断で薬を飲み過ぎてしまう患者さんの思いをじっくりヒアリングして、声にならない気持ちや飲み過ぎてしまう理由を探ることから始めましょう。患者さんの本音を引き出して、誤った思い込みがあれば、丁寧に説明して適切な服用への理解を求めます。決して患者さんを非難することなく、説明不足で申し訳なかった、という気持ちで、大切なことから順番に一つずつ伝えましょう。受診の必要性を感じたときは、医師に相談するようアドバイスしたり、患者さんに代わり医師へ情報提供したりすることも検討しましょう。

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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