患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2021年12月11日 村尾 孝子

薬剤を服用することに抵抗がある患者さん

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患者ケース68:薬剤を服用することに抵抗がある患者さん

先日来局された60代の女性患者さんなのですが、薬剤を服用しなくてはならない意味は理解しているものの、自分がかかっている病気について本当にその診断が正しいのか疑っており、薬剤を服用することに抵抗があるようです。こういった場合、どんな言葉をかければよいのでしょうか?

服薬指導のツボ

自身の病気への理解がなければ、積極的な薬物治療に抵抗があるのはもっともなことだと思います。まずは患者さんの気持ちを受けとめ、共感を示すことから始めましょう。次に、患者さんの本音を引き出すために、医師の診断を疑うようになった経緯や服薬に抵抗を感じる理由等を尋ねてみましょう。勘違いや誤った思い込みを修正し、医師に相談する場合の確認事項を具体的に提案すると、患者さんの不安が軽くなるでしょう。常に患者さんに寄り添い、前向きに安心して薬物治療に臨めるようフォローし続けてほしいと思います。

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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