がん患者さんへのプライバシーの配慮はどうする?
ケース111:がん患者さんへのプライバシーの配慮はどうする?
患者さんは30代女性。私は20代の男性薬剤師です。患者さんには乳がんの手術後、傷の塗り薬が処方されました。女性患者さんとしては、きっと乳がんのことは聞かれたくはないと思います。どのような点に気をつけてお話をすればいいでしょうか。
がん患者さんの服薬指導で欠かせないのが患者さんのプライバシーに関する配慮でしょう。患者さんが安心して話しやすいと感じる空間や設備を用意することが大切です。服薬指導を始める前に、患者さんの希望を確認する気遣いも欠かせません。質問するときは、質問の目的や意図を伝えながらたずねるといいでしょう。患者さんが質問に答えてくれた時は「お答えくださりありがとうございます」などと伝えることで、患者さんの安心や信頼が増します。患者さんのお役に立ちたいという強い気持ちで、自信を持って堂々と指導してほしいと思います。