前任の医師に対する不満がある患者さん
ケース:116 前任の医師に対する不満がある患者さん
最近、担当医が変わったという患者さんから「前任の先生の診断が間違っていたのでは」という不満を聞かされます。おそらく前任の先生と今の担当の先生で治療に対しての説明が違うのだと思いますが、前任の先生を否定するわけにもいかず……。薬剤師として、どのように対応すればいいでしょうか。
病院で治療を受けている場合、担当医の変更はよくあることです。医師の異動については患者さんの立場ではどうしようもないことなので、受け入れるしかありません。患者さんが不満に感じるのも理解できますから、薬剤師としては、まずは患者さんの話をしっかり聞くことに徹しましょう。思いのたけを話しているうちに気持ちが落ち着いてきて「仕方ない」と自分で納得するかもしれません。また、患者さんに新しい先生とのコミュニケーションを深めるようにすすめて、わからないことや不安に感じることがあれば、医師になんでも相談してみるようアドバイスしましょう。患者さんの不満の原因を探りつつ、患者さんに寄り添う姿勢を持ち続けてほしいと思います。