患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2024年3月25日 村尾 孝子

住所・電話番号の記入をいやがる患者さん

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ケース120:住所・電話番号の記入をいやがる患者さん

患者さんに薬をお渡しするために住所や電話番号の確認が必要なことをお伝えしたところ 「それならいいです」と患者さんが怒って、処方せんを持って帰ってしまいました。どのようにお伝えすれば、患者さんに住所の確認を納得いただけるのでしょうか。

服薬指導のツボ

患者さんの住所や電話番号を教えてもらえないと緊急時に連絡がとれないなどの問題が考えられます。「記入が面倒」「病院でも書いたから」などの患者さんが住所等を教えたくない理由を推察し、丁寧に説明することが大切です。なかには「質問される理由がわからない」という患者さんもいますから、住所等をたずねる理由をわかりやすく説明する努力が欠かせません。また、確認する際は伝え方にも気を付けましょう。「こちらにご記入いただけますか」などとお願いの形で伝えると、患者さんの意向を伺う姿勢が伝わります。患者さんの気持ちを推察し、要望に応えられるよう臨機応変に対応してほしいと思います。

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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