1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)
  4. 【服薬指導】加算が高いとクレームを言う患者さんの対応は?

患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2024年11月15日 村尾 孝子

服薬指導の加算が高いとクレームを言う患者さん

服薬指導の加算が高いとクレームを言う患者さんのメイン画像

ケース128:服薬指導の加算が高いとクレームを言う患者さん

服薬指導で加算を努力して獲得しました。しかし、患者さんからは、以前より支払額が高くなったとクレームが入りました。経営的には加算は必要ですが「加算」を患者さんに納得していただくにはどう説明すれば良いでしょうか。

服薬指導のツボ

加算の算定が可能と判断したら、指導前に内容と金額についておおまかに説明しましょう。薬剤師と患者さんの加算に対する受け止め方の違いを理解して、患者さんが求めている情報は何かを考え患者さんに必要とされる服薬指導を目指すと、加算による支払い増についても理解を得やすくなると思います。薬剤師との信頼関係が患者さんの納得感に大きな影響をもたらすことを頭に入れ、患者さんに喜んでもらえる服薬指導を目指しましょう。

薬剤師と患者さんでは服薬指導の加算の受け止め方が異なります

患者さんのお役に立ちたい思いで服薬指導した結果として得られるのが加算なので、患者さんに納得していただけない上にクレームまで入るとがっかりしますね。薬剤師が努力して算定に至る指導加算ですが、支払いが増えてしまう患者さんの場合、素直に良しと受け止められる方は少ないのが現実でしょう。

加算の算定でクレームを起こさないためのポイントは2つあります。1つは、加算に関する指導前の説明です。事前説明がなく、服薬指導が終わっていざ会計という時点で突然薬代が高くなっていることがわかると、驚きと不満を感じやすいものです。加算の算定可能と判断した時点で加算項目の内容と金額についても説明しましょう。支払いがどれくらい変わるのか、加算されるおおまかな金額について「●円くらいお支払いが高くなります」などと説明して、あらかじめ患者さんに確認してもらいましょう。ここで嫌がるような気配が見られたら、指導加算の必要性についてさらに丁寧に説明しましょう。

または

m3.com会員登録いただくと、医療ニュースや全てのコラム記事が読み放題&ポイントが貯まる

新規会員登録(無料)

こちらもおすすめ

村尾 孝子の画像

村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

キーワード一覧

患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット プロブレム 医療クイズ 疾患・病態 診療報酬改定 SOAP