小児へ薬を飲ませたくないと言い張る親への服薬指導

ケース129:小児へ薬を飲ませたくないと言い張る親への服薬指導
お子さんへの処方に対して、親から「この薬は飲ませたくありません」と言われてしまいました。小児への服薬を納得してもらうためのアドバイスをお願いします。
「小児へこの薬を飲ませたくない」と言われたら、「どうやって納得してもらおうか」と考える前に、親が薬を飲ませたくないと思う理由を探ることから始めましょう。薬を飲ませたくない理由がわかれば、服薬指導への対応策を講じることが可能になります。誰にでも当てはまる一般的な話としてではなく、目の前の患者さん本人に向けた個別の情報として親身になってアドバイスする姿勢が欠かせません。保護者とのコミュニケーションでは、丁寧な傾聴が安心をもたらし、良好なコミュニケーションと信頼関係づくりに役立ちます。保護者の不安までしっかり受けとめ、患者さん本人の服薬につないでいきましょう。
小児へ薬を飲ませたくない親の理由を探って、服薬指導への対応策を考えましょう
子どもへの処方では、実際に薬を飲ませるのは保護者という場合が多いと思います。必要な薬が処方されているとはいえ、保護者の考え方次第で服薬状況が変わりますから、保護者の理解を得ることはとても重要です。
「小児へこの薬を飲ませたくない」と親から言われたら、すぐに「どうやって納得してもらおうか」と考えるかもしれません。しかし、たとえ「この薬は●●の治療のために必要です」などと説明したところで、一度決めた保護者の考えはそう簡単に変わるものではないでしょう。大切なのは、保護者の気持ちを受けとめること。このような場合は、保護者が薬を飲ませたくないと思う理由を探ることから始めましょう。薬を飲ませたくない理由がわかれば、服薬指導への対応策を講じることが可能になります。