「一番効く風邪薬をください」という患者さんへの服薬指導

ケース134:「一番効く風邪薬をください」という患者さんへの服薬指導
相談内容
「風邪をひいた」と来局された患者さんから「一番効く風邪薬をください」と言われました。OTC風邪薬の場合、どのような対応・服薬指導が良いのでしょうか。
OTC風邪薬の相談を受けたら、まず患者さんの主訴を確認します。患者さんが一番困っていること、早く改善したい症状をできるだけ具体的に把握しましょう。また、購入目的を理解することで患者さんの期待に応えやすくなります。患者さんの症状と目的を確認したら、OTC薬で対応可能かどうか判断します。患者さんの副作用歴やアレルギー歴、併用薬の有無等を確認した上で、適切なOTC薬を提案しましょう。OTC薬では対応が難しいと判断した場合は受診勧奨します。OTC薬の服用後、改善が見られなかったり症状が悪化したりする場合に備えて、受診すべき症状やタイミングも伝えるといいでしょう。
患者さんが一番悩んでいる症状についてヒアリングしましょう
OTC風邪薬は種類も効能効果も多種多様です。多少の違いがあったとしても患者さんはそのことをわかっているからこそ「自分に一番効く薬を選んでほしい」と薬剤師に期待するのでしょう。OTC風邪薬の相談を受けた時の対応について具体的に考えてみましょう。