薬局でのマイナ保険証の利用率を上げたい
ケース146:薬局でのマイナ保険証の利用率を上げたい
調剤薬局に勤めています。マイナ保険証の利用率を上げたいのです。患者さんには、どのように声掛けをすれば効果的でしょうか。
保険証を確認する際、「マイナ保険証をお持ちですか」と声掛けすると、利用を迷っている患者さんが「マイナ保険証を使ってみよう」と思うきっかけになります。マイナ保険証を利用するメリットをわかりやすく説明する努力も欠かせません。大切なのは、説明する薬剤師や薬局スタッフがマイナ保険証に関する理解を深めておくことです。パンフレットや動画などの資材を見ながら説明すると、初めて聞く言葉も視覚情報として入ってくるので記憶に残りやすく、説明の内容も理解しやすくなります。
保険証確認の際は「マイナ保険証をお持ちですか」と声掛けしましょう
2025年10月から医療DX推進体制整備加算の施設基準が見直しされ、マイナ保険証利用率についての基準が引き上げられました。医療DX推進体制整備加算の算定を目指すためにも、マイナ保険証の利用率向上に役立つ声掛けについて考えてみましょう。
まず、保険証を確認する際は「マイナ保険証をお持ちですか」と声掛けしましょう。マイナ保険証を利用登録していても、資格確認書を併せ持っている患者さんは少なくないと思います。どちらを出そうか迷っていたり、どちらにすればいいかわからなかったりする場合、「保険証をお持ちですか」と声を掛けられると、患者さんは保険証=紙の資格確認書をイメージして、資格確認書の方を出すかもしれません。
「マイナ保険証をお持ちですか」という声掛けは、利用を迷っている患者さんにとって「マイナ保険証の方を使おう」と思うきっかけになるのです。
次のポイントは、マイナ保険証を利用するメリットをわかりやすく説明することです。マイナ保険証を利用するか否かは患者さんが決めることですが、利用率がなかなか増えない理由の一つにマイナ保険証を利用するメリットが理解されていないことがあげられると思います。
マイナ保険証を利用すれば、高額な医療費が発生した場合でも高額療養費制度の手続きが不要となること、患者さんの同意のもと過去の診療・薬剤などの医療情報が医師や薬剤師の間で共有されるため適切な薬物療法につながることなどを、個々の患者さんの治療や受診状況に合わせて説明しましょう。
ここで大切なのは、説明する薬剤師や薬局スタッフがマイナ保険証に関する理解を深めておくことです。マイナ保険証の説明では、専門用語やカタカナ言葉が多く出てきますが、その多くは患者さんには聞きなれないものでしょう。高齢患者さんは特に、初めて聞く言葉は覚えにくく理解が難しいと感じています。
様々な疑問や不安を抱えた患者さんがいますから、どんな質問を受けたとしても、患者さんの理解度に合わせてわかりやすい言葉で答えられるところまでしっかり準備したいものです。