吸入薬や自己注射の手技が「自己流」になってしまっている患者さん
ケース147:吸入薬や自己注射の手技が「自己流」になってしまっている患者さん
初回の服薬指導の時には完璧だった患者さんの吸入薬や自己注射の手技が、数カ月後に崩れていることがありました。患者さんは「あなた(薬剤師)の指示通りにしている」と言います。モチベーションを下げずに自己流になってしまっている患者さんの手技の指摘をするにはどうすれば良いでしょうか。また、患者さんの吸入薬や自己注射の手技を定期的にチェックした方が良いのでしょうか。
吸入薬や自己注射の手技が自己流になってしまっている患者さんには、すぐに修正したり否定したりせず、「確認のため、いつもの吸入(注射)のやりかたを見せていただいてもよろしいでしょうか」などと手技の確認をお願いするのがポイントです。手技の問題点を伝える際は「ここが間違っています」と指導するのではなく、「上手くできているか、一緒に確認させていただけませんか」のように否定にならない言葉を使いましょう。慣れによる手技の省略等に患者さんが自ら気づけるように、薬剤師が実演しながら一緒にタイミングや手順を確認するよう心掛け、手技の確認が終わったら、「ご協力ありがとうございます」とねぎらいます。長期処方で手技が自己流になりがちな患者さんには、副作用の軽減や安全確保という目的を伝えて、定期的な手技確認の習慣化を目指しましょう。