疑義照会ストレスの一番の原因は、〇〇だった!
薬剤師2400名が回答した疑義照会に関するアンケートを計3回のシリーズで紹介します。
疑義照会で「患者さんに嫌がられた」「医師に怒られた」などの経験から、疑義照会がスムーズに行えず悩みを抱えている薬剤師さんもいるのではないでしょうか。
そこで、疑義照会に対してどの程度ストレスを感じているのか、ストレスの原因も含めm3.com薬剤師会員の皆さんにアンケート調査。
第1回目の今回は、アンケートをとった薬剤師さんの属性やストレスの原因などをグラフにまとめて紹介。また、具体的にどんなシチュエーションでストレスを感じたのか詳しく紹介します。
Q1.2400人の薬剤師の勤務先は?
薬局勤務と病院勤務薬剤師は6:4の割合でした。
Q2.疑義照会のときにストレスを感じますか?
「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせると、約9割がストレスを感じているという結果に。
Q3.疑義照会のストレスの原因は何だと思いますか?
最も回答が高かったのは「患者の待ち時間が長くなってしまうこと」で64.7%。次いで、6割弱の人が「疑義が解消しない場合があること」と回答。「医師とのコミュニケーションが不安であること」と答える人も5割弱いました。
「疑義照会ストレスあるある」を大発表!
以下は、疑義照会でストレスを感じる「あるある」な状況を紹介。薬の供給不足など現在の世相を感じる回答も多く寄せられました。
疑義照会ストレスNO.2の「疑義が解消しなかった」具体的事例を紹介!
皆さんから寄せられたフリー回答より、疑義が解消しなかった具体的事例を紹介。解消しなかった原因を探ってみましょう。
重複投与の原因が病院同士の不仲であったり、病院で不採用のため先発薬へ変更できないなど、外的要因で疑義が解消しない場合も多いようです。
アンケートにより「患者さんを待たせている」というストレスだけでなく、疑義照会の意図が伝わらず確認に時間を要するときにストレスに感じていることが分かりました。
お互いに多忙であることを理解しつつ、疑義照会は薬剤師にとって大切な責務であることを少しずつ伝えていきたいものですね。