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更新日: 2024年7月24日 薬剤師コラム編集部

派遣でも取得できる?資格手当は?認定薬剤師の取得方法とメリットを解説

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派遣薬剤師はなかなかキャリアアップが望めない。
そんなふうに思っていませんか?

派遣でも、認定薬剤師を取得すれば、収入アップにつながります。
この記事では、認定薬剤師を取得するメリットや、派遣薬剤師が認定薬剤師を取得する方法について解説します。

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認定薬剤師取得はキャリアアップにつながる

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医療の現場では、近年ますます高い専門性を必要とする場面が増えてきました。
それに応じて、薬剤師の働き方も多様化が進みつつあります。
そんななか、薬剤師としての専門性をより深めながらキャリアアップする方法の1つに、資格取得があります。なかでも、認定薬剤師の資格をおすすめします。

なぜ、認定薬剤師なのかというと、最近では、かかりつけ薬剤師になるための条件として、認定薬剤師の資格取得が必須とされているためです。
では、認定薬剤師とは、どのような資格なのでしょうか?

認定薬剤師とは

認定薬剤師とは、薬剤師としての能力を向上させるための自己研鑽に励み、その結果、必要なスキルを持っていると評価された薬剤師に与えられる資格です。

具体的には、薬剤師認定制度認証機構が認証した研修や実技等を受講し、単位を取得する必要があります。
最新の医療や薬学の知識、技術を持っているスペシャリストとして認められているのが認定薬剤師なのです。

認定薬剤師には3つの種類がある

認定薬剤師は次の3つの制度に分けられます。

1.生涯研修認定制度

「生涯研修認定制度」とは、薬剤師が医療現場に必要な最新の知識や技術を保つための研修を企画、実施する制度です。
決められた期間内に必要な研修を受けた薬剤師には単位が与えられます。

2.特定領域認定制度

「特定領域認定制度」とは、特定の分野や領域における能力向上を目指した研修を実施し、受講した薬剤師が高度な専門知識や技術を取得したことを認める制度です。

3.専門薬剤師認定制度

「専門薬剤師認定制度」とは、特定分野における最新の知識、技術を持つだけでなく、専門の分野においての知識や技術の向上に努めている薬剤師の能力を保証する制度です。

専門薬剤師との違いは?

認定薬剤師と専門薬剤師の違いは何でしょうか?
専門薬剤師は、各分野の認定薬剤師が実務経験を重ねながら、さらに学会や論文発表、専門領域での薬物療法などの研修を経たのちに取得できる資格です。

専門性という面では、専門薬剤師のほうがよりスペシャリストに近いとみなされますが、特定の分野においては認定薬剤師にしか存在しない資格というのもあります。
反対に専門薬剤師にしか存在しない資格もあるため、自分が目標とするキャリアに応じて選択するとよいでしょう。

認定薬剤師を取得するメリット

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認定薬剤師の資格を取得するには、時間も費用もかかります。
決められた期間中に必要な単位を取得しなければならないため、仕事の合間を縫って、継続して勉強しなければなりません。努力や忍耐力も必要といえるでしょう。
それでも認定薬剤師を取得するメリットとは何でしょうか?

自分のスキルを示せる

認定薬剤師は、最新の専門的な知識、技術を持っていると証明されているので、薬学の専門家としての信頼を医師や患者から得ることができます。
現場で専門知識に基づいた適切な助言やサポートをすることで、薬剤師としての存在価値が高まり、他の薬剤師との差別化も図れるでしょう。

また、2016年2月に新設された「かかりつけ薬剤師制度」では、かかりつけ薬剤師になるための条件として、認定薬剤師の資格が義務付けられました。
認定薬剤師の資格を取得することは、キャリアアップへの第一歩でもあるのです。

収入アップにつながる可能性がある

資格手当を給付する職場であれば、認定薬剤師となることで資格手当が付与され、年収が増える可能性があります。
職場での評価も上がるため、その後の昇給に反映されることもあるでしょう。
現在の職場に資格手当の制度がない場合は、資格を評価する職場に転職することで収入アップを図る方法もあります。

転職に有利になる

認定薬剤師の資格を持っていると、転職する際に、他の応募者との差別化ができ、採用に有利に働く可能性があります。
資格の所持を高く評価する会社であれば、認定薬剤師が優先的に採用される場合もあり、時給や年収の交渉でも大きなアピールポイントになります。

このように、キャリアアップや年収アップにつながることが、認定薬剤師を取得する大きなメリットといえるでしょう。

認定薬剤師取得のステップ

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では、認定薬剤師になるためにはどうすればよいのでしょうか?
認定薬剤師の種類は、さまざまな認定団体によって用意されており、団体によって研修の内容や認定期間等にも違いがあります。

ただ、大まかな流れは共通しています。
ここからは資格取得のステップについてみていきましょう。

1.薬剤師研修手帳の入手

認定薬剤師認証研修機関(プロバイダー)に申し込み、薬剤師研修手帳を購入します。
これは研修の記録をつけるための手帳で、必要な単位を取得するごとに発行されるシールを、この研修手帳に貼っていきます。
認定薬剤師の資格申請時にはこの手帳が必要となります。

2.研修への参加

手帳を準備したあとに、認定団体が定める研修に参加します。
研修の形態には集合研修や通信講座研修、自己研修などがあります。決められた期限内に認定に必要な単位を取得すると、受講証明として単位シールが発行されます。

プロバイダーを1つに絞る必要はありませんが、内容が重複する講座を受講した場合は単位が有効とならないことがあるので、事前にきちんと確認するようにしましょう。

3.資格の申請と取得

各資格に必要な単位を取得したら、申請書と薬剤師研修手帳をプロバイダーに提出し、認定手数料を振り込みます。
その後、認定薬剤師に登録されると「認定薬剤師証」が発行され、これで資格の取得となります。

4.更新の手続き

認定薬剤師の資格は、取得後も継続のための更新が必要です。
更新の条件は、毎年最低5単位以上の単位取得と、3年ごとに30単位以上の単位取得が必須となっています。
毎年5単位が取得できなかった場合は更新ができなくなるため、注意が必要です。

派遣薬剤師は認定薬剤師を取得できる?

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将来的なキャリアアップが期待できる認定薬剤師ですが、派遣薬剤師でも取得することはできるのでしょうか?
実はさまざまな面で、派遣薬剤師は認定薬剤師の資格を取得しやすいともいえるのです。
なぜ取得しやすいのか、その理由を探ってみましょう。

認定薬剤師取得をサポートする派遣会社がある

大手の派遣会社では、認定薬剤師の資格取得をサポートしてくれるところが多くあります。
たとえばeラーニングなどのスキルアップコンテンツの無料受講、日本薬局学会主催セミナーへの無料参加や、JPラーニングを利用した単位取得のサポートなど、さまざまな福利厚生を用意して、資格取得を後押ししてくれます。

資格の取得には費用もかかるので、無料で利用できるこれらのサポートは、費用負担の軽減にもなり心強いですね。
派遣会社を選ぶ際は、スキルアップ面での福利厚生が手厚い会社を探してみることをおすすめします。

認定薬剤師取得をサポートする派遣先を探せる

派遣先の薬局などが認定薬剤師取得をサポートしてくれる場合もあります。
実際に「派遣」「認定薬剤師取得支援」というキーワードで検索すると、次のように「認定薬剤師取得支援あり」の表示のある薬局が何件か出てきました。

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研修への継続的な参加が必要な認定薬剤師は、勤務時間と研修との兼ね合いも難しいところです。
資格取得への理解がある職場なら、安心して働けそうですね。

認定薬剤師取得のための時間が作りやすい

認定薬剤師の資格を取るには多くの研修を受ける必要があるため、どうしても時間が必要になります。
特に、働きながら資格を取得しようとする場合、研修への参加や勉強するための時間をどうやって確保するかという問題には頭を悩ませることでしょう。

さらに資格を取得した後も、毎年更新のための単位取得が必要になります。
認定薬剤師として働くことは、日々勉強し続けることでもあるのです。

正社員として働きつつこれらのことをこなすのは、大変ハードでもあり、職場の理解がなければかなりの困難を伴うものと予想されます。

しかし、派遣薬剤師ならどうでしょう?

派遣は働き方の自由度が高く、残業もないため、資格の取得や更新のための時間が取りやすいというメリットがあります。
加えて、資格取得のサポートに積極的な派遣会社もあります。
こうしたメリットを利用すれば、むしろ派遣の方が認定薬剤師の資格を取りやすいともいえるでしょう。

派遣薬剤師は調剤業務に従事することがほとんどで、なかなかスキルの幅が広がらないと思われがちですが、認定薬剤師の資格を取ることで、スキルアップや将来的なキャリアアップを図ることもできそうです。

まとめ

認定薬剤師は、最新の医療知識や技術を備えた薬剤師のスペシャリストとして活躍が期待できます。
資格を取得することで、年収アップや将来のキャリアアップも期待でき、転職の際にも大きなアピールポイントになるでしょう。

スキルアップの機会が少ないと思われる派遣薬剤師も、認定薬剤師の資格を取得することで大きなステップアップが可能です。
お金も時間も必要ですが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

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