薬剤師のための派遣・パート・アルバイトコラム

更新日: 2024年7月1日 薬剤師コラム編集部

派遣薬剤師の派遣期間は3年限定?期間が過ぎたら辞めなきゃいけない?

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派遣薬剤師という働き方に興味があるけれど、
「ずっと働くことができるのかな」
「すぐに契約が切られるのではないか不安」
「派遣とパートの違いがよくわからない」
そんなふうに考えて、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、正社員やパートとは違う派遣薬剤師の雇用期間と働き方について、わかりやすく解説します。

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派遣薬剤師の派遣期間はどのくらい?

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派遣薬剤師は「期間限定」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
派遣のしくみと働ける期間についてみていきましょう。

ひとつの派遣先の期間は最長3年

派遣社員は、働く期間が定められた有期雇用です。あらかじめ働く期間を決めて契約し、必要に応じてそれが更新されていきます。ひとつの派遣先に対する契約期間が終了すると、次はほかの派遣先で働くことになります。

正社員やパートは職場と直接雇用契約を結びますが、派遣薬剤師は、薬剤師派遣会社と雇用契約を結び、薬剤師派遣会社と契約している薬局やドラッグストアなどの企業で仕事をするという点が大きな違いです。
給与は派遣会社から支払われ、福利厚生も派遣会社のものが適用されます。

薬剤師の派遣期間は労働者派遣法によって制限があり、ひとつの派遣先での勤務期間は最長3年と定められています。
もし、この期間を越える場合、派遣会社は派遣先企業と協議して直接雇用への切り替えを検討する必要がありますが、そこまで長く同じ派遣先で働くことはほぼありません。

なお、一定期間働いたあとに正社員雇用に切り替わる、紹介予定派遣もあります。紹介予定派遣の期間は最大6カ月。その後、正社員として働くかどうかは派遣先と薬剤師との間で相談して決定します。

実際には、派遣の期間には2つのケースがあります。どのように違うのかをそれぞれみていきましょう。

最初から期間限定のケース

派遣のなかには、最初から期間限定で募集されているものがあります。
たとえば、産休や育休の代替として一時的に雇用される場合や、冬の繁忙期の間だけ働くといったケースがあります。このようなケースでは、契約期間が明確に定められており、契約終了後は新たな派遣先を探すことになります。

期間を更新していくケース

同じ派遣先である程度長い期間働くことが見込まれる場合も、最初から1年などの長期間の契約になることはほとんどありません。

通常、正社員やパートとして働こうとした場合、薬局やドラッグストアなどの求人に応募して、面接などを経て直接採用されます。
しかし、派遣の場合は、派遣薬剤師と派遣会社の間で話がまとまれば、実際に働く職場との間にはとくに面接などはなく、派遣されて仕事を始めることになります。

そのため、最初は派遣先と派遣薬剤師の双方が状況を確認するために1〜2カ月の期間で契約し、その後問題がなければ期間を更新していくのが一般的です。更新する期間は3カ月程度が多くなっています。

派遣薬剤師は、派遣先で正社員やパートが見つかるまでのつなぎとして働くことが多く、人員が補充されればその後の契約更新はなくなります。ただ、なかなか人が見つからなかったり、仕事が忙しかったりすると契約が更新されます。その場合も期間は最長で3年となります。

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派遣とパート、雇用期間はどう違う?

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正社員のような正規雇用ではない派遣とパートは似ているように見えますが、大きな違いがあります。働き方や雇用期間にも違いがありますが、実はその違いが時給にも反映しているのです。

効率よく稼ぐなら派遣

派遣薬剤師は、これまでみてきたように働く期間には制限がありますが、一般的に時給は高めに設定されています。
薬キャリエージェント調べによると、派遣薬剤師の平均時給は3341円となっています。

それに対して、パート薬剤師の平均時給は、2079円です。派遣薬剤師の時給は、パート薬剤師の約1.6倍となっています。

これは、派遣薬剤師には、短期間で専門的なスキルを発揮することが求められるためです。繁忙期や急な欠員が出た場合などに、即戦力として働いてもらうため、高い報酬が設定されているのです。そのため、短期間で効率よく稼ぎたい場合には、派遣という働き方が適しています。

長く働きたいならパート

一方、長期的に安定して働きたい場合は、パートタイムでの勤務が適しています。
派遣薬剤師の時給が高いのは、長く働くことが想定されていないためです。派遣の場合は、派遣先の事情により契約期間が終われば仕事が終わりますが、パート薬剤師は勤務先からの直接雇用なので、安定して長く働くことができます。
安定した職場環境で、気心の知れた同僚と働き続けたいと思う場合は、パートが向いています。

また、原則として病院では派遣薬剤師は働けないので、病院で長く働きたいと考えている人もパートを選ぶほうがよいでしょう。

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最短1日も?単発派遣とは

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派遣のなかには、契約期間が最短1日という「単発派遣」もあります。
どのようなものか、詳しくみていきましょう。

雇用期間は最短1日〜1カ月

薬剤師の「単発派遣」とは、勤務する期間が30日、かつ週20時間以内の派遣契約のことをいいます。つまり、派遣期間は1日から最長30日以内となります。
派遣先は調剤薬局とドラッグストアが中心となります。
急な欠員や特定の日にだけ必要な業務がある場合に活用されます。

単発派遣で働くには条件がある

実は、労働者派遣法により、派遣では原則として30日以内の短期間の労働契約は禁止されています。
ただ、例外として、次のような条件の人であれば、薬剤師として単発で働くことが認められています。

単発派遣の条件

  • 60歳以上の方
  • 雇用保険の適用を受けない、薬剤師の資格を保有する学生(定時制・通信制の学生は対象外)
  • 本業の年収500万円以上の方
  • 世帯年収の額が500万円以上ある、主たる生計者以外の方

現実的にみると、単発派遣では、定年退職後に働きたい方夫の年収が500万円以上の妻が働きやすいといえるでしょう。

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時間の自由がある派遣薬剤師はこんな人におすすめ

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一定の契約期間を更新していく派遣薬剤師は、勤務時間や働く期間を選ぶことができます。
このように時間の自由度の高い派遣は、どのような人に向いているのでしょうか。

旅行などのプライベートを充実させたい

派遣薬剤師は、自分の都合に合わせて働く期間を選ぶことができるので、プライベートの時間を大切にしたい人に適しています。旅行や趣味の時間を確保しながら、働く時期を選んで効率的に高い収入を得ることができます。

海外旅行にたくさん行って、旅行と旅行の合間に期間限定でサクッと稼ぎたい、そんな理由で派遣を選択している薬剤師も多くいます。

いろいろな職場を見ながら就職活動をしたい

いずれはひとつの職場で安定して働きたいけれど、どの職場がいいのかよくわからない。また、自分にはどのような働き方が向いているのかもわからない。そんな方にとって、いろいろな職場を見ることができる派遣薬剤師は、自分に合った職場を見つけるためのよい手段です。

さまざまな職場で働くことで、薬局とドラッグストアの違い、診療科ごとの違い、職場の規模による裁量の違いなどを経験して、自分に合った職場や働き方を見極めることができます。

子育てと仕事を両立したいママ薬剤師

子育て中のママ薬剤師に一番欲しいものといえば「時間」ではないでしょうか。
子育てには時間を取られます。子どもが小さいときはなおさらです。
派遣という働き方ならば、子どもの状況に応じて柔軟に働き方を変えることができます。

たとえば、子どもが小さいうちは、子どもが保育園に行っている間、週3日といった具合に無理のない範囲で働けます。派遣薬剤師には原則として残業がないので、お迎えも問題ありません。
そして、子どもが大きくなって学費がかかるようになると、勤務時間を長くして収入を増やすこともできます。

また、子育てはきちんとしたいけれど、完全に仕事から離れるのも不安。子育て中も薬剤師としてのスキルをキープしたい。そう考えるママ薬剤師にもおすすめの働き方です。

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まとめ

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派遣薬剤師は、原則として数カ月単位の契約期間を更新していく働き方となります。そのため、期間の長短や働き方を自分の都合に合わせて選ぶことができます。
派遣ならば、効率よく稼ぎたい、プライベートを充実させたいといった自分のニーズに合わせて働き方を調整できます。

一方で、安定した長期的な雇用を希望するなら、パート勤務のほうが向いているでしょう。
派遣とパート、それぞれのメリットを理解して、自分に合った働き方を選びましょう。

週1日から、残業なし、16時までなど

ご自身の条件に合った派遣薬剤師求人のご相談は、ぜひこちらからご連絡ください。

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薬剤師コラム編集部

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