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薬剤師のための派遣・パート・アルバイトコラム

更新日: 2024年7月1日 薬剤師コラム編集部

「派遣薬剤師は時給が高い」は本当!平均時給3341円、高時給で働くコツ

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「派遣薬剤師の時給は高い」と耳にしますが、確かに、派遣薬剤師の時給は高く、平均時給は3341円(薬キャリエージェント調べ)です。ここでは、より高い時給で働くにはどうすればいいのか、高時給の求人を探すコツなどについて解説します。

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派遣薬剤師の時給は高い?

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派遣薬剤師の時給は高いと言われますが、本当にそうでしょうか?
実際のところどれくらい高いのか、パートや正社員と比べてみました。

パートよりも派遣の時給のほうが高い?

パートと派遣、それぞれの平均時給を調べたところ、

パートの平均時給:2079円
派遣の平均時給:3341円

でした。(薬キャリエージェント調べ)
この結果から、派遣の時給はパートの時給の約1.6倍であることがわかります。

これを月収や年収に換算してみるとどれくらいの差になるでしょうか?
仮にパートの時給を2000円、派遣の時給を3000円として、1日8時間、週5日のフルタイム勤務をした場合の月収と年収で比べてみましょう。

パート勤務(時給2000円)
 月収 2000円×8時間×5日×4週=32万円
 年収 32万円×12月=384万円

派遣(時給3000円)
 月収 3000円×8時間×5日×4週=48万円
 年収 48万円×12月=576万円

パートの年収は384万円、派遣は576万円となります。
パート勤務でも十分な高収入といえますが、派遣に比べると年収で約190万円の違いが出てきます。
やはり、パートよりも派遣のほうが収入は多いといえます。

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正社員と比べても派遣の年収は高い?

派遣を正社員と比べた場合はどうでしょうか?
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデータから算出した薬剤師の平均年収は、583万円です。
一方、派遣の年収は、前述した通り時給3000円の場合は576万円となり、正社員とほぼ同じであることがわかります。

仮に、3000円以上の時給で働くことができれば、場合によっては正社員の年収を超えることも可能だといえるでしょう。
派遣の時給が高いというのは、やはり本当のことのようです。

参照:厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」
※薬剤師の平均年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

派遣薬剤師のなかでも特に高時給の求人とは

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派遣薬剤師の時給は3000円前後が一般的ですが、実際は多少の幅があります。
そして、3000円以上の時給で働けば、条件次第では正社員の年収を超えることが可能だということもわかりました。
それでは、より高時給の求人を探すコツは何でしょうか。

都会よりも地方のほうが高時給

薬剤師の給与には地域差があり、特に都会よりも地方のほうが高いという特徴があります。
不思議に思えるかもしれませんが、これは地方では薬剤師の数が不足しており、人材を確保するために時給を高くする現象が起きているからなのです。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、薬剤師の地域別平均年収を出してみたところ、東京の薬剤師の平均年収は、ほぼ全国平均並みの約585万円でした。
一方で高年収となっているのが、宮崎の約718万円、熊本の約684万円、栃木の約665万円などです。
都市部のほとんどが薬剤師の平均年収の全国平均を下回っているなか、上位を占めているのは多くが地方なのです。

こうした地域差は派遣の時給にも反映されており、たとえば都市部の時給はだいたい3000円前後ですが、地方になると3000円から4000円前後というふうに高いほうに幅が広がります。
都市部にこだわりがないなら、地方の求人を視野に入れてみるのもよいかもしれません。

ただし、求人の数にも地域差はあり、地方に比べて都会のほうが求人数が多いのも確かです。
なるべく多くの求人を持っている派遣会社に登録しておくと、高時給の求人を見つけやすくなります。

参照:厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

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へき地や離島の住居付き求人

都市部よりも地方のほうが時給が高いことは前述した通りですが、そのなかでも特に交通の便が悪いへき地や離島などでは非常に高時給の求人が出ることがあります。

アクセスが悪い場所は、パートやアルバイトを募集してもなかなか人が集まらないため、交通費も全額支給としたうえで、時給の高い派遣を募集することが多いです。
これらの求人は住居を用意してくれていることも多く、引っ越し費用も負担してくれるなど、手厚いフォローが整っています。

自宅通勤でなくてもかまわないという人は、このような住居付き求人で、短期間しっかりと稼ぐという方法もあります。

時給5000円の求人もある?

では、もっと高額の時給5000円は可能でしょうか?
非常に少ないながら、時給5000円という求人が出ることがあるのは確かです。
ただし、高時給が提示されるにはそれなりの理由があると考えておくほうがよいでしょう。

もっとも多いのは、交通の便が悪いへき地の薬局での勤務、あるいは夜間勤務や土日のみの勤務、一人薬剤師などの特殊な働き方をする場合です。
また、1カ月や3カ月といった期間限定、短時間のみの求人の場合もあります。
いずれも数は少なく稀であるため、募集が出てもすぐに埋まってしまうことがほとんどのようです。

なお、都市部では薬剤師の数は足りているため、時給5000円の求人が出ることはほとんどないと考えておいてよいでしょう。

単発派遣

一般的な派遣の雇用契約は、契約期間が1カ月以上あることが前提です。
これに対して、契約期間が30日以内のものを単発派遣といい、主に1日、または2〜3日のみの求人が多く見られます。
期間が短いため、社会保険への加入や有給の取得は難しいですが、時給は一般派遣よりやや高めなので、空いた時間にピンポイントで働きたい人にはおすすめです。

さらに単発で高時給をねらうなら、派遣日直前に募集が出ている求人を探してみましょう。
こういう求人は緊急であったり、期日が迫っているのに薬剤師が確保できなかったりするために、通常よりも高い時給になっている可能性が高いです。

ただ、単発派遣は誰でもできる働き方ではなく、次の条件のどれかに当てはまる人でなければ働けないため、注意が必要です。

単発派遣の条件

  • 60歳以上の人
  • 雇用保険が適用されない学生の人
  • 年収が500万円以上あり、副業として単発派遣に従事する人
  • 世帯年収の額が500万円以上ある世帯の、主たる生計者ではない人

また、これらの条件とは別に、公務員薬剤師と管理薬剤師は副業そのものが禁止されているため、単発派遣で働くことはできません。

単発派遣は求人数が少ないため、できれば複数の派遣会社に登録しておき、いち早く求人情報がキャッチできるようにしておくとよいでしょう。

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派遣薬剤師が高時給の理由

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派遣薬剤師の時給はパート勤務より高額で、年収も条件によっては正社員よりも高くなることがわかりました。
こうした時給の高さには何か理由があるのでしょうか?

すぐに即戦力となることを期待されている

派遣を募集する理由は、慢性的な人手不足による多忙のほか、風邪やインフルエンザが流行する冬場の繁忙期への対応や、社員の退職や病休などによる急な欠員の補充などです。
つまり、目の前の窮状から脱するための、即戦力となる人材を求めていることがほとんどです。
派遣が高時給なのは、こうした現状にすぐに対応できる能力と、決められた時間のなかで効率良く仕事を片づけるタイムパフォーマンスの高さが必要とされるからだといえるでしょう。

ボーナスや退職金分が上乗せされている

実は派遣には、ボーナスや退職金は支給されません。
退職金については、一般的には勤続3年以上を満たしていることを条件としているところが多いため、同じ職場に3年を超えて勤務することができない派遣は支給の対象にはならないのです。
ただ、派遣の場合は、そもそもの時給のなかにボーナスや退職金分が上乗せされているという考え方もあり、時給が高い理由はそうしたところにあるということもできます。

派遣薬剤師に関するQ&A

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ここでは、派遣薬剤師に関するよくある疑問にお答えします。

派遣薬剤師に福利厚生はある?

もちろん、派遣薬剤師も正社員と同じく福利厚生が受けられます。
派遣薬剤師は、派遣先ではなく、派遣元である派遣会社の福利厚生を受けることになります。
社会保険への加入や、有休の取得、産休・育休などの基本的な福利厚生はすべて受けられますが、会社により条件に違いがあるので、その点はよく確認しておきましょう。

そのほかにも、講習会などの研修制度や資格取得にかかわる費用の補助制度、レジャー施設や保養施設の優待利用、出産時の付加給付金など、各派遣会社が独自に用意している福利厚生にはさまざまな種類があり、その充実ぶりは正社員に引けを取らないほどです。
派遣会社に登録する際は、こうした福利厚生の内容にも注意を向けてみるとよいでしょう。

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調剤経験がなくても高時給の求人で働ける?

派遣薬剤師の求人を出している職場の多くは調剤薬局かドラッグストアです。
担当する仕事は調剤業務であり、多くの職場は多忙で人手が足りていません。
つまり派遣は、即戦力となることを求められているのです。

調剤経験がない場合、派遣で働くのは難しいといえるでしょう。
特に高時給の求人になると、調剤経験3年以上を求めてくるケースも見受けられます。

ただし、派遣先の教育制度が非常に整っており、研修や教育を受けることができる場合や、登録している派遣会社に事前研修の制度があるならば、それらの制度を利用したうえで派遣として働くことは可能です。
他にも「調剤未経験可」とある求人なら働くことは可能でしょう。

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まとめ

「派遣薬剤師は時給が高い」は本当!平均時給3341円、高時給で働くコツの画像5

派遣薬剤師の時給が高い理由は、主に調剤業務の即戦力となることを求められているからです。
時給の相場はだいたい3000円ですが、都市部よりも地方のほうが時給は高く、さらにへき地での勤務や単発派遣などを探せば、より高時給で働くことも可能です。

もっとも、相場である3000円前後の時給でも、フルタイムで勤務すれば正社員並みの年収を得ることは不可能ではありません。
プライベートを充実させたいなら、高時給の職場で勤務日数を少なめに働くという方法もあります。
福利厚生も充実している派遣薬剤師なら、安心して自分のライフスタイルに合わせた働き方ができそうですね。

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薬剤師コラム編集部

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