派遣薬剤師の仕事はどんな内容?結婚後に派遣を選ぶメリットとは
結婚や出産は、特に女性のキャリアにとって大きな転機となります。
これまでと同じように正社員として働き続けるべきか、それとも家庭との両立を優先して働き方を変えるべきか、悩む女性もいるのではないでしょうか。
本記事では、女性薬剤師の結婚後の働き方として、派遣薬剤師という選択肢をご紹介します。
派遣薬剤師のメリットとデメリットや、結婚生活との両立について解説していきます。
結婚後の働き方、実は派遣薬剤師がおすすめ?
結婚しても仕事を続けることは普通になりました。
ただ、実際には女性に家庭の負担がかかりがちなことも事実。
自分のことだけを考えていればよかった独身時代と違い、家事もおろそかにはできません。
結婚により住まいが変わり、自宅が勤務地から遠くなってしまった人もいるかもしれません。
また、いまはよくても、子どもが産まれたあとにこの働き方を続けられるのか不安に感じることもあるでしょう。
このように、結婚後に時間に追われ、家庭の負担が増えた薬剤師におすすめなのが、派遣という働き方です。
結婚後の女性薬剤師にとって、派遣という働き方にどのようなメリットがあるのかをみていきましょう。
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派遣薬剤師とは
正社員やパートはイメージできても、派遣とどう違うのかがわからないという人も多いのではないでしょうか。
まず、派遣薬剤師とはどのような働き方なのかを紹介します。
派遣薬剤師のしくみ
派遣薬剤師とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の医療機関やドラッグストアで働く薬剤師のことです。
給与は派遣会社から支払われ、勤務地や勤務時間は、派遣会社を通じて自分で選ぶことができます。
派遣会社に登録すると、専任の担当者がこちらの希望条件(勤務地、勤務時間、時給など)に合った求人を探してくれます。
就業期間や業務内容についても、事前に契約で明確に定められるため、安心して働くことができます。
派遣薬剤師の派遣期間には期限があります。
基本的には、数カ月程度の契約となり、長期の場合は契約を更新していくことになります。
派遣期間は最長で3年と法律で定められています。
派遣薬剤師の時給
一般的に、派遣薬剤師の時給はパート薬剤師よりも高く設定されています。
薬キャリエージェント調べによると、派遣薬剤師の平均時給は3341円、パート薬剤師の平均時給は、病院で2052円、調剤薬局で2072円です。
なぜ派遣とパートの間にこれだけの差があるのでしょうか?これは、派遣薬剤師が即戦力として期待されているためです。
たとえば、急に人が辞めてしまって困っている薬局にとって、派遣エージェントに依頼すれば、すぐに経験豊かな薬剤師を派遣してもらえるのは、とても助かります。
「急いで確実にスキルがある人を採用できる」という点も理由の一つで、自社で採用活動をするパートより人件費が高いのです。
派遣薬剤師だと、産休や育休はとれない?
結婚後の女性薬剤師にとって気になるのは、妊娠したときに産休や育休がとれるかでしょう。もし、産休や育休がとれないのであれば、正社員を続けたほうがメリットが大きいことになります。
産休や育休の取得について不安を感じることはありません。
たとえ派遣社員であっても、 雇用期間や勤務時間などの一定の条件を満たせば、産前産後休業や育児休業を取得することは可能です。
ただし、派遣会社ごとに制度の内容や適用されるための条件が異なるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
女性薬剤師が結婚後の仕事について感じる不安
結婚は新たな生活のスタートです。そして、この生活はこれから先長く続いていきます。
自分の都合で動くことができた独身時代と違い、女性薬剤師はさまざまな不安を感じることになります。
いくつか代表的な不安材料を列挙してみましょう。
仕事と家事の両立は大丈夫?
よく不安材料になるのは、仕事と家事の両立です。
共働きの場合、夫婦の間での仕事と家事の分担が課題になりがちです。
昔と違って、妻だけが家事を担当するということは減ってきましたが、夫の仕事が忙しい場合、どうしても家事にあてられる時間は少なくなります。
また、妻の側も、シフト制で勤務時間が不規則だったり、残業が多かったりする職場では、時間のやりくりが難しくなります。
夜勤や当直のある病院勤務をしていると、仕事のやりがいはあっても、体力的な負担や、夫婦の間の時間のすれ違いが大変に感じられるかもしれません。
出産後の復職や同条件での勤務
夫婦二人の間は大きな問題はなくても、子どもが産まれると状況は大きく変わります。
子どもが小さいうちは、昼夜関係なく面倒をみなければなりません。
また、保育園に預けて仕事を続けられたとしても、実際は子どもの急な発熱や病気により、急な休みや早退が増えることは避けられません。
職場の理解が得られなかったり、人員が少なかったりすると、ここでこのまま仕事を続けてよいのかと悩むことになります。
薬剤師としてキャリアを積んでいくことはできる?
結婚とキャリアの問題も、女性薬剤師にとって悩ましいことのひとつです。
結婚をして仕事をセーブした場合、薬剤師としてのキャリアアップはできるのかと不安になるかもしれません。
また、結婚によって遠方に引っ越しをしたり、子どものことを考えたりして、結婚を機にいったん仕事を辞めようかと考える人もいるでしょう。
薬剤師は国家資格で再就職に強いと言われますが、やはり仕事からまったく離れてしまうと、再就職の際に不利になってしまいます。
夫が転勤族だと仕事を続けるのは難しい?
夫が転勤族の場合、その影響を受ける妻は、転職や退職を余儀なくされます。
薬剤師はどの土地でも求人がある職種なので、夫の転勤先で新しい仕事を探すこともできます。
しかし、引っ越すたびに自分で求人を探し、応募、面接というステップを踏まなければならないのは、正直なところ大変です。
結婚後の働き方 正社員と派遣、どちらがよい?
このように、結婚を機に薬剤師としてのキャリアをどうするか悩んでいる方には、派遣薬剤師はメリットの多い働き方となります。
では、正社員と派遣薬剤師にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、正社員と派遣薬剤師、それぞれの働き方のメリットとデメリットを掘り下げて比較します。
1. 正社員として働く
まず、正社員について、どのようなメリット・デメリットがあるかを確認してみましょう。
メリット
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安定した収入と雇用
正社員であれば、定年まで働き続けることができ、月給制で安定した収入が得られます。
ボーナスや退職金制度があることも多く、将来的なライフプランを立てやすいのが安心感につながります。 -
充実した福利厚生
法律に従って、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険といった社会保険が完備されています。
特に、出産・育児を考えている方にとっては、産前産後休業や育児休業が取得しやすいのは大きなメリットです。
それ以外にも、職場ごとにある福利厚生は、基本的に正社員のみに適用されることが多くなっています。 -
昇進・キャリアアップの可能性
管理薬剤師や薬局長など、役職に就く道が開かれているのは正社員だけです。
専門性を深めるための研修制度や勉強会が充実している職場も多く、薬剤師としてのスキルを着実に高めていけます。
仕事のやりがいがありますし、昇進すれば給与アップにもつながります。 -
長期的な人間関係
一つの職場で長く働くことで、同僚や上司、そして患者さんとの信頼関係を築くことができます。
安定して先を見据えながら働くことができるのは、正社員の大きな強みです。
デメリット
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勤務時間や勤務地の制約
正社員の場合、8時間労働が基本で、必要があれば残業や休日出勤をしなければなりません。
総合病院などでは、夜勤や当直があるところもあります。
ドラッグストアなどでシフト制の場合、パートさんの希望をもとにシフトが決められることが多くなっています。希望者がいない遅い時間は、正社員が入らなければならないことも。
また、転勤がある職場では、家庭との両立も難しくなるでしょう。 -
急な呼び出しや対応
人手不足の薬局や病院では、他のスタッフに急な体調不良などがあると、急な出勤を求められることがあります。
また、子どもの急な発熱など、家庭の事情で休みを取りたいときに、周囲に気を遣うことも少なくありません。 -
仕事と家庭の両立の難しさ
正社員は給与などの待遇が恵まれているぶん、責任も重くなります。
たとえ育休や産休、育児時短をとれたとしても、その期間を過ぎるとフルタイム勤務をしなければなりません。
忙しい職場では、家事や育児に充てる時間が限られてしまい、ワークライフバランスを保つのが難しくなることもあります。
2. 派遣として働く
次に、派遣として働く場合のメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
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勤務時間・勤務地の自由度が高い
勤務日や勤務時間、働くエリアを自分で選ぶことができます。
子どものお迎えの時間に合わせた勤務や、週3日だけ働くなど、柔軟な働き方が可能です。 -
高時給
先ほどみたように、パート薬剤師と比較して、時給が高く設定されていることが一般的です。短期間で効率よく収入を得たい場合に適しています。 -
さまざまな職場で経験を積める
調剤薬局、ドラッグストアなど、さまざまな職場で働く機会があります。
複数の職場を経験することで、幅広いスキルや知識を身につけることができるでしょう。 -
人間関係の悩みが少ない
契約期間が限られているため、職場の人間関係に深く関わる必要がありません。
もし合わない職場があっても、契約満了で離れることができるので、精神的な負担が少ないと言えます。
また、勤務時間についても契約できっちり決められているので、終了時間が来れば、後ろめたさを感じることなく退勤することができます。
デメリット
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契約期間が限られている
基本的に数カ月単位の、短期での契約となります。
働きやすく、気に入った職場でも、契約が終了すれば働き続けることはできません。 -
収入が不安定になる可能性
働いている間は高時給ですが、派遣と派遣の間が空いてしまうと、その間の収入が途絶えます。
次の仕事が見つからない期間が長引く可能性も考慮しておく必要があります。 -
キャリアアップの道が限られる
派遣として働いている限り、正社員のような昇進はありません。
また、長期的な目線で教育してもらったり、スキルアップ研修を受けたりすることもありません。
専門性を深めたい場合は、自分で勉強時間を確保するなどの努力が必要です。 -
責任範囲が限定的
派遣社員の仕事は投薬が中心となります。
あくまでも補助的な業務を任されることが多く、管理業務や重要なプロジェクトに携わる機会はないでしょう。
結婚後の働き方を考える際は、目先の収入だけでなく、長期的なライフプランやキャリアプランを具体的に描いてみることが大切です。
正社員の安定を選ぶか、派遣の自由を選ぶか、それぞれのメリット・デメリットを天秤にかけ、自分にとっての最善の道を見つけてください。
夫が転勤族の場合、派遣がおすすめ
夫が転勤族の場合、正社員として働き続けることは現実問題として困難です。
夫が転勤族だと、夫の転勤のたびに退職・再就職を繰り返すことになります。
仕事探しに苦労したり、キャリアが途切れてしまったりすることが問題です。
しかし、派遣薬剤師ならば無理なく働くことができます。どのようなメリットがあるかを確認してみましょう。
夫が転勤族の女性薬剤師が派遣で働くメリット
夫が転勤族の妻が派遣で働くことには、次のようなメリットがあります。
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全国どこでも仕事を見つけることができる
派遣薬剤師は、全国各地に求人があります。
派遣というと都会のものというイメージがあるかもしれませんが、実は、人手不足の地方のほうがニーズが大きいという面もあります。
大手派遣会社は全国各地に拠点を持っています。そのような派遣会社に登録しておけば、転勤先でもスムーズに仕事を見つけることができるでしょう。 -
短期間の契約がしやすい
派遣の場合、3カ月や6カ月といった短期間の契約が可能なため、夫の転勤サイクルに合わせて働きやすいのもメリットです。
たとえば、次の春に転勤がありそうだという場合は、その前に契約が終わるようにしておけば、退職のストレスを感じることはありません。 -
ブランクを作らずに済む
医療の世界は変化の激しい世界です。診療報酬は2年おきに変わりますし、新薬もどんどん出てきます。
一度完全に離職してしまうと、再就職後にキャッチアップするのが大変になります。
平日に数時間のみ、週末のみ、というように、短時間であっても働き続けることで、キャリアを中断せずに済みます。
また、自分の得意な仕事に絞って職場を選ぶことも可能です。 - パートで働くよりも時給が高い
先ほどみたように、パートとして働く場合よりも、派遣のほうが高い時給が期待できます。
全国どこに転勤になっても安心だといえます。
【Q&A】結婚後の派遣薬剤師についてよくある疑問
ここでは、結婚後の薬剤師に関してよくある疑問にお答えします。
全国チェーンの会社ならば夫が転勤族でも正社員で働けるのでは?
全国展開している大手チェーン薬局やドラッグストアであれば、転勤制度を利用して働き続けることが可能な場合もあります。
ただ、転居先の近くに職場があるとは限らず、遠距離通勤になったり、結局は退職せざるをえなくなったりすることもあります。
正社員希望でありながら退職した場合は、新しい土地でまた正社員の求人を探さなければなりません。夫が転勤族である場合、このリスクは常につきまとうことになるでしょう。
派遣会社を選ぶときの注意点は?
夫が転勤族の場合は、全国に拠点のある大手の派遣会社を選ぶと安心です。
希望するエリアの求人が豊富かは必ず確認しましょう。
また、社会保険、有給休暇、産休や育休などの福利厚生についても、どのような福利厚生が受けられるか、受けるための条件を事前に確認しておくとよいでしょう。
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まとめ
結婚後、薬剤師として家庭と仕事をどのように両立させるかについて、考えることも多いでしょう。
正社員として安定したキャリアを築く道もあれば、派遣薬剤師として柔軟な働き方を選ぶ道もあります。
特に、夫が転勤族の場合や、子育てや家事を優先したい方にとって、派遣薬剤師はメリットの多い選択肢となりえます。
高時給で、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるため、収入面も確保しながら仕事と家庭を両立できます。
結婚後のキャリアに不安を感じている方は、まずは派遣会社のコンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか。あなたの理想の働き方を見つけるための第一歩となるはずです。
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