薬剤師専門コンサルが伝授!「薬剤師の働き方」の今

更新日: 2020年4月18日

ママ薬剤師が幸せな職場ってどんな職場?

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薬剤師専任コンサルタントは、年間を通じてさまざまな薬剤師と接します。これまで、多くの薬剤師のキャリアに関する悩みや不安に寄り添ってきたベテランコンサルタントだからこそ見えてくる、働く薬剤師のためのヒントをご紹介します。

コンサルタント紹介

ママ薬剤師が幸せな職場ってどんな職場? 薬剤師キャリア事業部人材紹介グループ小川和晃さんの画像

薬剤師キャリア事業部
人材紹介グループ 小川和晃さん

2010年エムスリーキャリア株式会社入社。薬剤師専任コンサルタントとして、これまで1,200人以上の薬剤師のキャリアをサポートしてきた。現在は薬剤師キャリア事業部紹介グループのリーダーを務める。

復職を目指すママ薬剤師が抱える不安とは?

女性が6割を占める薬剤師業界。仕事と家庭を両立して働く女性薬剤師も多いですよね。

はい。育休を経て復職したり、子どもが小学校にあがるタイミングで数年のブランクを経て復職したり、育児をしながら働く「ママ薬剤師」は非常に多いです。

ママ薬剤師はどのような働き方を希望する方が多いのでしょうか。

雇用形態では、比較的時間の都合のつくパートや派遣での就業を希望する方が多いです。

ママ薬剤師のなかには「薬剤師」として働くことにブランクのある方もいます。一定期間、職場から離れると働くことに対して不安感を覚える方もいます。そのような不安を解消するために、復職の際は、ご自分がどのような勤務環境を求めているのかをコンサルタントとともに一旦整理するのがおすすめです。

ママ薬剤師にとっての働きやすさとは?

ママ薬剤師の求めるニーズにはどのようなものがあるのでしょうか。

ママ薬剤師が職場に求めるニーズは三つあります。

一つ目は、勤務時間です。パートで希望される方が多いのは午前9時から午後5時の勤務ですね。パートは基本的に残業がないため、子どもの保育園のお迎えや夕食の支度の時間を考慮して、勤務時間を設定するとよいです。

二つ目は、通勤のしやすさです。たとえば、電車で3駅離れた職場よりも、自転車で通勤できる職場を選ぶなど、通勤時間の短さは重要なポイントです。また、お子さんが通う保育園や幼稚園との距離を考慮して選ぶ方も多いですね。

三つ目は、ママ薬剤師に対するサポート体制です。子どもが熱を出したり、急に体調不良になったりと、緊急に対応しなければならない場合もあります。急な早退や欠勤に対して親身になってくれる職場か?柔軟に対応してくれる環境か?ということを気にされます。

職場の理解があるかどうかはどのようにわかるものですか?

面接の際に、「保育園の迎えがあるため、18時退社で勤務することは可能でしょうか。」「家庭の都合で毎週●曜日はお休みにしたいのですが大丈夫でしょうか。」などの勤務条件や、子育てによる突発休の可能性を、採用担当者には正直に伝えしましょう。ママ薬剤師に理解のある職場であれば、嫌な顔をされることはありません。「面接で不利になるかも・・・」と思って言わないでいると、勤務がスタートしてからトラブルの原因になりかねません。

ママ薬剤師にとってサポート体制があるかどうかは”働きやすさ”という点でとても重要です。不安な点はコンサルタントに質問し、起こりうるケースに対して理解を示してくれる職場かどうかを確かめておくといいでしょう。

ママ薬剤師が陥りがちな職場選びの失敗パターン

ほかに、ママ薬剤師が職場選びで見落としがちなポイントはありますか?

そうですね、「店舗の薬剤師の人員体制に余裕がなく、子育てによる急な欠勤などで肩身の狭い思いをした」というお話はよく聞きますね。希望通りの勤務条件、ママ薬剤師の支援制度も充実しているといった理想の職場でも、実際に勤務がスタートしたら、人員体制に余裕がないことが分かって休みづらい…、というケースです。人員体制に余裕がある職場なら、急な欠勤もフォローしてもらえますが、人員がギリギリのなか自分だけ早退や欠勤が続くと、いくら子育ての事情とはいえ、だんだんと居づらくなってしまいます。

職場の人員体制の確認が必要ということですか?

そうですね。そういった細かい事情こそ、コンサルタントに確認してください。他に、失敗しないためのポイントとしては、子育て経験のある薬剤師が勤務しているかも大事な指標です。同じ状況のママ薬剤師がいれば、急なお休みは「お互い様」と理解を得られますし、子育ての相談もできます。

復職はエネルギーがいりますし、求人票を見ながら情報収集するだけで疲れてしまう場合もあるでしょう。そんな時は、ぜひコンサルタントを活用してください。ライフステージの変化によってさまざまな働き方ができるのも薬剤師の魅力。ブランク明けの不安を徐々に和らげながら、復職への第一歩を歩んでみてはいかがでしょうか。


まとめ

事前確認を怠ったために、復職後にすぐに転職してしまう例も少なくありません。復職に関する不安は自分ひとりで抱え込まずに、まずはコンサルタントに相談してみてください。


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