画像でヒヤリハット-リパクレオンカプセル編-
いつもの見慣れた薬の光景…けれど、パッと見たときに何か違和感がある…。経験を積んだ薬剤師には、そんな”第六感”のような感覚が身に着くと言われています。これは、調剤された薬を見たときに「この状況なら、こういう落とし穴があり得る」という警戒心を抱けるかどうか、という能力と大きく関係しています。「薬剤師以外の人間がピッキング業務に携わる」機会も増えているので、どういったところに落とし穴があるのか、実際の薬の写真を見ながらおさらいしていきましょう。
[問題] この調剤済の薬、問題ないでしょうか?
朝の忙しい時間帯の業務を終え、少し落ち着いてきた11時前ころ。薬歴を書いていると患者さんが来局されました。幸い、1剤だけの処方で特に問題もなさそうな処方箋です。長年一緒に働いている事務さんがアイコンタクトで「薬歴を書いておいてもらって良いよ」と合図してくれたので、ギリギリまで薬歴入力を済ませます。その後、事務さんがピッキングしてくれていた下図の薬を確認しに来たところ、1日12Capの7日分なので全部で84Cap、8シート+4Capで準備してあります。
処方
リパクレオンカプセル 150mg 12Cap
1日3回 毎食直後 7日分