ヒヤリハット体験!調剤過誤を見抜けるか?

更新日: 2022年10月29日 児島 悠史

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いつもの見慣れた薬の光景…けれど、パッと見たときに何か違和感がある…。経験を積んだ薬剤師には、そんな”第六感”のような感覚が身に着くと言われています。これは、調剤された薬を見たときに「この状況なら、こういう落とし穴があり得る」という警戒心を抱けるかどうか、という能力と大きく関係しています。「薬剤師以外の人間がピッキング業務に携わる」機会も増えているので、どういったところに落とし穴があるのか、実際の薬の写真を見ながらおさらいしていきましょう。

[問題] この調剤済の薬、問題ないでしょうか?

昼下がり14時、いつも一包化の薬をお渡ししている患者さんが来局されました。前回のdo処方かなと思いきや、いくつか薬の変更もあって対応に追われているところ、患者さんから「そういえば今日は湿布ももらったの。ちょっと腰が痛くて…」というお話も。少し在庫が不安になりましたが、処方箋を確認したら運よく在庫している「ロキソプロフェン」の「テープ剤」「100mg規格」だったので、良かったと安堵して調剤を行いました。このまま監査に回して大丈夫そうでしょうか?

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処方

【般】ロキソプロフェンNaテープ100mg(10×14cm温感) 35枚

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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