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薬剤師のためのヒヤリハット事例集

更新日: 2024年11月21日 薬剤師コラム編集部

薬剤師が血液検査の結果を確認し、利尿剤を処方から削除したヒヤリハット事例

薬剤師が血液検査の結果を確認し、利尿剤を処方から削除したヒヤリハット事例の画像1
この記事でわかること
  • 薬剤師が患者さんの血液検査をチェックする意味
  • 利尿剤の禁忌事項

病院・薬局で日々発生するヒヤリハットは、放置して積み重なると大きな事故につながりかねません。患者さんへ安全な医療を提供するためにも、ヒヤリハット事例を共有し、疑義照会や服薬指導に役立てられるよう、薬剤師さんの視点で丁寧に解説していきます。
今回は、高血圧の患者さんに利尿剤が処方されましたが、血液検査の結果が薬の禁忌事項に触れることに気づいた事例です。

☆皆さんの身近で起きた事例も募集中です。報告は記事下部のアンケートからお願いします。☆

事例

対象の薬 トリクロルメチアジド錠2mg「JG」
医師の指示 血圧高値のためトリクロルメチアジド錠追加

事例の詳細 トリクロルメチアジド錠は低ナトリウム血症の患者さんに禁忌

内科受診をした患者さんの血圧が151/74mmHgであったため、トリクロルメチアジド錠2mg「JG」が処方されました。
そのため薬剤師が当日の血液検査の結果を患者さんに確認したところ、ナトリウムが130mEq/L(mmol/L)と低値であることが分かりました。
トリクロルメチアジド錠は低ナトリウム血症の患者さんには禁忌であること、また患者さんが80歳代で高齢であることを考慮し、処方医に疑義照会を行い薬剤が削除となった事例です。

薬剤師の対応 患者さんの血液検査結果を確認し、疑義照会

Point 1
血圧が高値のため降圧剤として利尿剤が新規に処方されたことを確認


Point 2
患者さんの血液検査結果を確認したところ、ナトリウム値が基準値よりも低値であったため、トリクロルメチアジドの禁忌事項に該当すると判断


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薬剤師コラム編集部

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