薬剤師のためのヒヤリハット事例集

更新日: 2024年11月23日 薬剤師コラム編集部

鑑査で気づかずレルベアとテリルジーの吸入剤を取り違えのヒヤリハット事例

鑑査で気づかずレルベアとテリルジーの吸入剤を取り違えのヒヤリハット事例の画像1
この記事でわかること
  • 吸入器の取り違えには引き出しにラベルを貼るなどの対策が必要
  • 鑑査で取り違えに気付かない事例もある
  • 吸入薬レルベア、テリルジーに注意

病院・薬局で日々発生するヒヤリハットは、放置して積み重なると大きな事故につながりかねません。患者さんへ安全な医療を提供するためにも、ヒヤリハット事例を共有し、疑義照会や服薬指導に役立てられるよう、薬剤師さんの視点で丁寧に解説していきます。
今回は、レルベアが処方された患者さんに同じ吸入剤のテリルジーを取り違えてしまった事例をご紹介します。

☆皆さんの身近で起きた事例も募集中です。報告は記事下部のアンケートからお願いします。☆

事例

対象の薬 テリルジー100エリプタ30吸入用
医師の指示 レルベア100エリプタ30吸入用

事例の詳細 調製者が同じ引き出しから薬を取り違え

内科を受診した患者さんにレルベア100エリプタ30吸入用が処方されました。
調製者は薬を引き出しから取り出す時、同じ引き出しに入っていた処方箋の記載とは異なるテリルジー100エリプタ30吸入用を誤って取り出し、取り違えに気付かず箱から薬剤を出して鑑査に回しました。
鑑査時に箱から取り出されたアルミ包装を確認しましたが、外観が似ていたため薬剤の取り違えに気付きませんでした。
その後、患者さんに薬剤を交付する際にアルミ包装を開封したところ、デバイスの色が違うことに気付き、薬剤を取り違えたことがわかった事例です。

薬剤師の対応 薬剤ミスに監査で気付かず、開封してから取り違えが発覚

Point 1
薬剤調製、レルベア100エリプタ30吸入用が処方されましたが、同じ引き出しに入っていたテリルジー100エリプタ30吸入用を誤って調製し、箱から薬剤を取り出し鑑査に回しています。


Point 2
鑑査時に箱から取り出されたアルミ包装を確認しましたが、外観が似ていたため薬剤の取り違えに気付きませんでした。


または

m3.com会員登録いただくと、医療ニュースや全てのコラム記事が読み放題&ポイントが貯まる

新規会員登録(無料)

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

薬剤師のためのヒヤリハット事例集

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

禁忌 調剤報酬改定 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 薬局経営 マンガ 年収・待遇 医療クイズ 選定療養 失敗列伝