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薬剤師のためのヒヤリハット事例集

更新日: 2024年11月25日 薬剤師コラム編集部

検査値付き処方箋の異常値に薬剤師が気づき処方薬が中止に

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病院・薬局で日々発生するヒヤリハットは、放置して積み重なると大きな事故につながりかねません。患者さんへ安全な医療を提供するためにも、ヒヤリハット事例を共有し、疑義照会や服薬指導に役立てられるよう、薬剤師さんの視点で丁寧に解説していきます。
今回は、検査値付き処方箋の値の変化に薬剤師が気づき、アトルバスタチン錠、メトホルミン塩酸塩錠の削除につながった事例を紹介します。

☆皆さんの身近で起きた事例も募集中です。報告は記事下部のアンケートからお願いします。☆


この記事でわかること
  • 検査値付き処方箋の扱い方
  • 重大な副作用の例
  • アトルバスタチン錠、メトホルミン塩酸塩錠の副作用

事例

対象の薬 アトルバスタチン錠10mg、メトホルミン塩酸塩錠500mgMT
医師の指示 処方削除に変更

事例の詳細 検査値付き処方箋の値の変化に薬剤師が気づき、医師に報告

以前より来局されている患者さんの、検査値付き処方箋をFAXで受け付けました。検査値を確認すると、CK値が1,071IU/Lと高値でした。この患者さんはアトルバスタチン錠10mgが長期間継続処方されており、少し前にメトホルミン塩酸塩錠が250mgから500mgへ増量されていました。
前回のCK値を確認し、38IU/Lと基準値内であったことから、横紋筋融解症などの副作用が疑われました。そのため処方医に問い合わせ、検査値の上昇と副作用の疑いについて伝え、その結果処方医より、アトルバスタチン錠10mgとメトホルミン塩酸塩錠500mgMTを削除と指示がありました。
また患者さんにはFAX受付当日に来局できないため、あらかじめ手持ちのアトルバスタチン錠10mgとメトホルミン塩酸塩錠500mgMTの服用を中止するよう電話で説明した事例です。

薬剤師の対応 医師に検査値を伝え、患者さんは服用を中止

Point 1
検査値付き処方箋をFAXで受け付け検査値を確認したところ、CK値が前回の38IU/L から今回1,071IU/Lと数値に変化がみられました。


Point 2
処方医に問い合わせ検査値の上昇について伝えたところ、アトルバスタチン錠10mg「サワイ」とメトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」が削除となりました。


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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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