【エドルミズのヒヤリハット】朝食後に服用で合ってる?
今回紹介するのは、エドルミズの服用時間の変更に関するヒヤリハット。エドルミズは食事終了後2時間に服用した場合、空腹時に比べて、Cmax及びAUCが低下します。本来は、空腹時に服用するのが最適。類似したヒヤリハットを避けるために、食事によって吸収が低下する薬剤を合わせてチェックしましょう。
「エドルミズ」の事例
対象の薬 | エドルミズ錠50mg |
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医師の指示 | 朝食後 |
「エドルミズ」の事例の詳細
エドルミズ錠50mgが朝食後の用法で処方された。食事の影響により吸収が低下する薬剤であるため、空腹時に服用する必要があると判断し疑義照会を行った。
その結果、用法が起床直後に変更になった。
薬剤師の対応
Point 1
エドルミズ錠50mgが朝食後に処方されていることに気づいた。
Point 2
食事による吸収低下がおこるため疑義照会を行った。
Point 3
用法が起床直後に変更になった。
「エドルミズ」の薬の知識
エドルミズ(一般名:アナモレリン塩酸塩)はグレリン受容体であるGHS-R1a(成長ホルモン放出促進因子受容体タイプ1a)に作用する薬です。エドルミズが作用すると消化管機能を調節して、食欲を亢進し体重を増やす作用があります。
がんの進行とともに起こる食欲不振や体重減少、栄養不良状態(悪液質)の治療に使われます。食事によって吸収が低下することが添付文書の薬物動態の項目に記載されており、