食後の服用OK?「エフメノカプセル」のヒヤリハット

「エフメノカプセル」のヒヤリハット事例
対象の薬 | エフメノカプセル100mg |
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医師の指示 | エフメノカプセル100mg 1日1回就寝前 |
「エフメノカプセル」服用のタイミングに関するヒヤリハット事例の詳細

40歳代女性患者に、エフメノカプセル100mg 1日1回就寝前が処方された。患者から「就寝前の服用だと忘れてしまうことが多いので夕食後の服用に変更してもよいか」と相談され、夕食後に服用してもよいと答えた。
患者が夕食後に服用したところ、傾眠やめまいの症状があらわれた。処方医に経緯を報告すると、エフメノカプセル100mgの服用は中止になった。その後再開し、患者は指示通り就寝前に服用している。
薬剤師の対応
Point 1
40歳代女性患者に「エフメノカプセル100mg」1日1回就寝前が処方された。
Point 2
患者から、就寝前の服用を忘れることが多いため夕食後に服用してもよいかと相談され、薬剤師は夕食後に服用してもよいと返答した。
Point 3
患者が夕食後に服用したところ、傾眠やめまいの症状があらわれたため、処方医に経緯を報告し「エフメノカプセル100mg」の服用は一時中止になった。
Point 4
その後再開、患者は指示通り就寝前に服用している。
ヒヤリハットを防ぐ「エフメノカプセル」の知識
「エフメノカプセル100mg」は、更年期障害および卵巣欠落症状に対する卵胞ホルモン剤投与時の子宮内膜増殖症の発症抑制を効能・効果とする、経口天然型黄体ホルモン製剤です。
1980 年にフランス共和国で承認され、2023 年 4 月現在、世界 100 ヵ国以上で承認・販売されています。日本では2021年11月に販売が開始されました。食事の影響を避けるために食後を避けて服用する薬剤です。
用法用量、副作用などを添付文書で確認しておきましょう。
<エフメノカプセル100mg>
用法及び用量
エフメノカプセル100mgは卵胞ホルモン剤との併用で、以下のいずれかの飲み方をする。
- 卵胞ホルモン剤の投与開始日からプロゲステロンとして100mgを1日1回就寝前に服用する。
- 卵胞ホルモン剤の投与開始日を1日目として、卵胞ホルモン剤の投与15日目から28日目までプロゲステロンとして200mgを1日1回就寝前に服用する。これを1周期とし、以後この周期を繰り返す。
用法および用量に関連する注意