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薬剤師のためのヒヤリハット事例集

更新日: 2025年5月8日 薬剤師コラム編集部

「ドンペリドン錠」を削除。漫然処方を回避したヒヤリハット事例

「ドンペリドン錠」を削除。漫然処方を回避したヒヤリハット事例のメイン画像

「トアラセット配合錠」と「ドンペリドン錠」のヒヤリハット事例

対象の薬 ドンペリドン錠10mg「日医工」
医師の指示 ドンペリドン錠10mg「日医工」 1日4錠1日4回

漫然処方の「ドンペリドン錠」を削除できた事例の詳細

「ドンペリドン錠」を削除。漫然処方を回避したヒヤリハット事例の画像

「トアラセット配合錠」1日4錠1日4回と、「ドンペリドン錠」10mg「日医工」1日4錠1日4回が継続して処方されていた。患者は吐き気がなかったため、ドンペリドン錠10mg「日医工」を服用していなかった。

現時点で吐き気がないことを確認、処方医に処方中止を提案した結果、ドンペリドン錠10mg「日医工」が削除になった。

薬剤師の対応

Point 1
「トアラセット配合錠」1日4錠1日4回と「ドンペリドン錠」10mg「日医工」1日4錠1日4回が継続して処方されていた。


Point 2
患者は吐き気がなかったため、ドンペリドン錠10mg「日医工」を服用していなかった。


Point 3
処方医に処方中止を提案した結果、ドンペリドン錠10mg「日医工」が削除になった。

ヒヤリハットを防ぐ「トアラセット配合錠」の知識

「トラムセット配合錠」および後発医薬品の「トアラセット配合錠」は、1錠中にオピオイド鎮痛剤のトラマドール塩酸塩37.5mgと、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン325mgを配合した薬剤です。服用後に悪心、嘔吐、便秘などの症状があらわれることがあります。

悪心・嘔吐は耐性ができるので1~2週間で消失します。しかし、便秘は耐性形成がほとんど起こらず、継続的に対策を取る必要があります。

<トラムセット配合錠>

重要な基本的注意

悪心、嘔吐、便秘等の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐に対する対策として制吐剤の併用を、便秘に対する対策として緩下剤の併用を考慮するなど、適切な処置を行うこと。

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薬剤師コラム編集部

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