「ワーファリン錠」のヒヤリハット事例。患者さんの自己判断で…

「ワーファリン錠」のヒヤリハット事例
対象の薬 | ワーファリン錠 |
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医師の指示 | ワーファリン錠5mg |
「ワーファリン錠」のヒヤリハット事例の詳細

継続して「ワーファリン錠」を服用している患者が処方箋を持参した。
処方箋を確認したところ、ワーファリン錠の1日量が4.75mgから5mgに増量になっていた。薬剤交付時に患者から、以前1日5mg服用していた際に鼻血と結膜下出血があり、1日4.75mgに減量になったが、その後も同様の症状が続いたため、自己判断でワーファリン錠を4mgに減量し、約3か月間服用していたことを聴取した。
患者は減量していたことを処方医へ伝えておらず、PT-INRの値を踏まえ増量したと考えられる。患者からの聴取内容を処方医へ報告、ワーファリン錠は1日4.25mgに変更になった。
患者に、自己判断でワーファリン量を変更することは危険であることを説明した。
薬剤師の対応
Point 1
継続して「ワーファリン錠」を服用している患者の1日量が、4.75mgから5mgに増量になっていた。
Point 2
薬剤交付時に患者から、以前、1日5mg服用していた際に鼻血と結膜下出血があり1日4.75mgに減量になったが、同様の症状が続き、自己判断で4mgに減量、約3か月間服用していたことを聴取した。
Point 3
患者からの聴取内容を処方医へ伝えると、ワーファリン錠の用量が1日4.25mgに変更になった。
ヒヤリハットを防ぐ「ワーファリン錠」の知識
「ワーファリン」には血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ作用があります。
血液が固まるにはビタミンKが必要ですが、ワルファリンはビタミンKの働きを妨げることにより、血液を固まりにくくします。
交付時の注意事項は、「医師の指示通りに服用する」の他、以下のとおりです。