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薬剤師のためのヒヤリハット事例集

更新日: 2025年8月8日 薬剤師コラム編集部

ヒヤリハット!透析患者の薬剤の選択をミスしてしまった

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「スクラート胃腸薬」のヒヤリハット事例

対象の薬 スクラート胃腸薬(一般用医薬品)
医師の指示

「スクラート胃腸薬」のヒヤリハットの詳細

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50代男性から「スクラート胃腸薬」を服用してよいか薬剤師に相談があった。

お薬手帳を確認したところ、「アーガメイト」と「カルタン」を服用、透析療法を受けていることを聴取した。

スクラート胃腸薬は透析療法を受けている場合には服用できないことを伝え、代替薬として「新セルベール整胃プレミアム」を紹介し、販売した。

※注釈
2020年に、アーガメイト20%ゼリー25g、アーガメイト89.29%顆粒5.6gはそれぞれポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」、ポリスチレンスルホン酸Ca顆粒89.29%分包5.6g「三和」に販売名を変更。

薬剤師の対応 (時系列で事例を追えるようにする)

Point 1
50代男性から、スクラート胃腸薬を服用してよいか薬剤師に相談があった。


Point 2
お薬手帳を見て服用中の薬剤を確認したところ、アーガメイトとカルタンがあった。また透析療法も受けていることを聴取した。


Point 3
スクラート胃腸薬は透析療法を受けている人は服用できないことを伝え、代替薬として新セルベール整胃プレミアムを紹介し、販売した。

ヒヤリハットを防ぐ「スクラート胃腸薬」の知識

「スクラート胃腸薬」は、アルミニウムやマグネシウムを含有する成分を含んでいます。そのため透析療法を受けている患者が服用すると、体内にアルミニウムやマグネシウムが蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症、高マグネシウム血症などが起こる恐れがあります。

スクラート胃腸薬(錠剤)(顆粒)の成分量は以下のとおりです。

または

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