【ヒヤリハット】ロケルマ懸濁用散分包を間違った用法で服薬指導

「ロケルマ懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)」のヒヤリハット事例
対象の薬 | ロケルマ懸濁用散分包5g |
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医師の指示 | ロケルマ懸濁用散分包5g |
「ロケルマ懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)」のヒヤリハットの詳細

80歳代の患者に「ロケルマ懸濁用散分包5g」が処方されていた。
患者からロケルマ懸濁用散分包5gを懸濁して服用したところ口腔内に広がって不快に感じたため、懸濁せず服用していることを聴き取った薬剤師Aは、オブラートに包んで服用し、その後に水で流し込んでみてはどうかと提案した。
次に患者が来局した際に対応した薬剤師Bは、前回の薬剤服用歴から、患者がオブラートを使ってロケルマ懸濁用散分包5gを服用していることを確認。そのまま継続するように指導した。
薬剤を交付後、薬剤師Bが薬剤服用歴を入力する際、ロケルマ懸濁用散分包5gの添付文書を確認したところ、オブラートの使用は不適切であり、水に懸濁して服用する必要があることに気付いた。
薬剤師の対応
Point 1
薬剤師Aは患者からロケルマ懸濁用散分包5gを自己判断で水に懸濁せず服用していることを聴取した。その後、ロケルマの添付文書を十分に確認せず、オブラートを用いた服用方法を指導した。
Point 2
次に患者が来局した際、薬剤師Bも薬剤服用歴の確認のみで、同じ服用方法での継続を指導した。
Point 3
薬剤師Bが薬剤服用歴を入力する際に添付文書を確認したところ、オブラートの使用は不適切であり、水に懸濁して服用する必要がある事に気付いた。
ヒヤリハットを防ぐ「ロケルマ懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)」の知識
「ロケルマ懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)」は高カリウム血症に適応を持つ薬剤です。