片側性の痛みはウイルス感染症の可能性も!フルコートfのヒヤリハット事例
「フルコートf」のヒヤリハット事例
| 対象の薬 | フルコートf |
|---|---|
| 医師の指示 | アメナリーフ錠200mg、ビダラビン軟膏3% |
「フルコートf」のヒヤリハット事例の詳細
来局者が腹部に発疹があるので「フルコートf」を購入したいと希望した。薬剤師が症状を確認すると、腹部の発疹は赤みが強く、片側性で痛みもあるとのことであった。
薬剤師は症状から皮膚科医の診察が必要と判断し、「フルコートf」は販売せず、近隣の皮膚科医院を紹介し、すぐに受診するよう来局者に伝えた。来局者が皮膚科医院を受診したところ帯状疱疹と診断され、「アメナリーフ錠200mg」、「ビダラビン軟膏3%」が処方された。
薬剤師の対応
Point 1
来局した患者が、腹部に発疹があるので「フルコートf」を購入したいと希望した。
Point 2
薬剤師が症状を確認したところ、腹部の発疹は片側性で赤みが強く、疼痛もあったため、フルコートfは販売せずに近隣の皮膚科医院への受診を勧奨した。
Point 3
患者が皮膚科医院を受診したところ、帯状疱疹と診断され、「アメナリーフ錠200mg」、「ビダラビン軟膏」が処方された。
ヒヤリハットを防ぐ「帯状疱疹」と「ステロイド外用薬」の知識
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって起こる皮膚疾患です。身体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
水痘・帯状疱疹ウイルスは日本人成人の90%以上の体内に潜んでいるとされており、加齢や疲労、ストレスで免疫機能が低下するとウイルスが活性化し、帯状疱疹を発症することがあります。また、帯状疱疹の合併症として皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」が知られています。
帯状疱疹の治療には抗ウイルス剤が用いられるほか、痛みに対する対症療法として鎮痛剤が使用されます。一方、「フルコートf」は指定第2類医薬品として販売されているステロイド外用剤です。
外用ステロイドは医療用医薬品を含めて5段階に分類されており、市販のOTC医薬品では「ウィーク」「マイルド」「ストロング」の3段階が販売されています。フルコートfはこのうち「ストロング」に分類されるフルオシノロンアセトニドと抗生物質であるフラジオマイシン硫酸塩を有効成分としています。
本剤は、化膿を伴う湿疹、皮膚炎、あせもなどの皮膚症状に広く適応を持ち、細菌感染に伴う化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎)に対しても使用可能です。ただし、ウイルスや真菌による感染部位には適応がありません。