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病院薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2026年5月3日 薬剤師コラム編集部

病院薬剤師の転職、次に薬局やドラッグストアはアリ?後悔しない?

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病院で働く薬剤師であっても、一度は他の業種への転職を考えたことがあるかもしれません。これまでと同じように患者と関わる仕事を続けていきたいと思った場合、薬局やドラッグストアが選択肢となるでしょう。しかし、それぞれの働き方や年収、キャリアの伸ばし方には大きな違いがあります。本記事では、病院薬剤師が薬局・ドラッグストアに転職を考える際のポイントを解説していきます。

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病院勤務の薬剤師が他業種への転職を考えるきっかけ

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病院勤務はやりがいがある一方で、他業種に比べて給与が安かったり、病院によっては当直や夜勤があることから、「このまま続けられるのだろうか」「他の働き方をしてみたい」と考える薬剤師は少なくありません。

この記事では、病院薬剤師が薬局やドラッグストアなど、他の業種への転職を考える主な理由を紹介します。

身体的・精神的な疲れ

病院では夜勤や休日勤務、急患対応などを求められることが多く、生活リズムが乱れがちです。
さらに、緊張感の高い業務が続くことで精神的な負担もたまり、「もう少し無理のない働き方をしたい」と転職を考える原因になります。

給与への不満

病院薬剤師の給与は、一般的に薬局やドラッグストアの薬剤師と比べて低めに設定されていることが多いです。
そのため、責任の重さや勤務の大変さに見合わないと感じ、より高い年収を求めて他業種への転職を検討し始めます。

ライフステージの変化

結婚や出産、育児といったライフイベントにより、夜勤や残業がある働き方は難しくなることも主な理由の一つです。
ワークライフバランスを重視し、昼間のシフトが中心で融通がききやすい薬局やドラッグストアへの転職を選ぶ人が増えています。

人間関係の悩み

病院では、薬剤師は医師や看護師といった他職種とも密接に連携しながら業務を進める必要があります。
チーム医療の中で働くことはやりがいを感じる一方で、組織が大きい分、薬局以外の他部署との調整にストレスを感じることも少なくありません。

そのような人間関係の負担が積み重なり、転職を考える動機につながるケースもあります。

新しい環境でスキルアップしたい

ネガティブな理由だけではなく、「今までと違う環境で幅広く経験を積んでいきたい」「地域医療や在宅医療にも関わりたい」といった前向きな理由もあります。

薬局やドラッグストアでは病院とは異なるスキルを磨けるチャンスがあり、長期的なキャリア形成を見据えて、他業種への転職をしたいと考える薬剤師も少なくません。

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病院・調剤・ドラッグストア、年収が1番高いのは?

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転職を考える時に、多くの薬剤師が気になるのが「年収の差」でしょう。
同じ薬剤師資格を持っていても、業界ごとに給与水準は大きく変わります。
ここでは、病院・薬局・ドラッグストアそれぞれの年収を比べていきます。

薬キャリエージェント調べによる業種別の薬剤師の平均年収は以下のとおりです。

業種 正社員の平均年収
病院 474万円
調剤薬局 517万円
ドラッグストア一律 514万円
ドラッグストア(OTCのみ) 500万円
ドラッグストア(OTC併設) 528万円

このように、病院薬剤師の年収は調剤薬局やドラッグストアの薬剤師と比べて低いことがわかります。
ただし、病院薬剤師は長期的にみると昇給しやすい職種といわれており、生涯年収に大きな差はありません。

各業界の年収の違いについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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病院・調剤・ドラッグストアでの業務内容の違い

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同じ薬剤師でも、働く場所によって日々の業務内容は大きく異なります。転職を考える際には「どのような業務に取り組みたいか」をイメージすることが重要です。

病院薬剤師の業務

病院薬剤師は、入院・外来患者に対し、医師や看護師と密に連携しながら薬物治療を支えます。具体的には以下のようなものがあげられます。

  • 調剤、注射薬の調製
  • 抗がん剤や輸液などの無菌調製
  • 病棟業務(服薬指導、処方提案、副作用モニタリング)
  • チーム医療への参加

病院では薬剤師も治療方針を決めていく際に深く関わっていけるのが特徴です。
また、認定・専門の資格を目指す薬剤師も多く、特定の分野に特化して専門的な知識を発揮しやすい環境であるともいえます。

薬局薬剤師の業務

薬局薬剤師は、外来患者が持参する処方箋をもとに調剤や服薬指導を行います。
患者さんの生活背景や継続的な服薬状況をみながら、長期的に関わっていける点が特徴です。
主な業務は以下のとおりです。

  • 処方箋に基づく調剤
  • 服薬指導と副作用の確認
  • 在宅医療での訪問による服薬支援
  • レセプト請求業務

近年はかかりつけ薬剤師としてのニーズも増えてきており、薬の適正使用を通じて、地域住民の健康を支えていく役割が求められています。

ドラッグストア薬剤師の業務

ドラッグストアでは、調剤業務だけでなくOTC医薬品販売や健康相談にも対応します。
薬剤師としての知識を幅広く活かせる環境ですが、接客スキルも重要です。
主な業務は以下のとおりです。

  • 調剤業務(併設店舗の場合)
  • OTC医薬品や衛生用品、健康食品の販売・相談
  • 接客、店舗運営業務
  • 品出し、レジ業務

最近は調剤薬局を併設しているドラッグストアが増えてきていますが、薬剤師が調剤に専念するか、OTC業務も兼任していくかは、会社や店舗の方針によって異なります。

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病院・調剤・ドラッグストアで働くメリット・デメリット

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どの業界で働く場合も必ずメリットだけではなく、知っておきたいデメリットがあります。魅力以外の点も知ったうえで転職を考えていくことで、後悔のない選択ができるでしょう。

病院薬剤師のメリット・デメリット

病院薬剤師として働くことのメリット・デメリットには以下のようなものがあげられます。

メリット デメリット
・チーム医療の一員として、処方提案をするなど治療に深く関われる
・認定薬剤師や専門薬剤師資格を取得しやすい環境がある
・異動が少ない
・長期で働くと年収が上がっていく
・夜勤や当直、休日勤務があり、体力的な負担が大きい
・緊張感のある環境や、多職種連携における人間関係のストレスが発生しやすい
・給与水準が他業種より低め
・ライフステージの変化に対応しにくい

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薬局薬剤師のメリット・デメリット

薬局薬剤師の場合は次のとおりです。

メリット デメリット
・患者と長期的な関係を築ける
・在宅医療などを通じて地域医療に貢献できる
・比較的ワークライフバランスを取りやすい(夜勤がない、シフトが固定など)
・年数が浅くても薬局長などへの昇進のチャンスがある
・認定/専門薬剤師の資格が、病院に比べて取りづらい環境にある
・レセプト業務など事務作業が多い
・店舗ごとに忙しさや雰囲気に差がある
・人間関係が狭くなりがち

薬局の業務内容についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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ドラッグストア薬剤師のメリット・デメリット

最後に、ドラッグストア薬剤師のメリット・デメリットについても確認していきましょう。

メリット デメリット
・高い給与が期待できる
・OTC販売や健康相談を通じて幅広いスキルが身につく
・店舗運営やマネジメントに関わるチャンスがある
・薬剤師以外のスタッフとも仕事をする
・接客や品出しなど、薬剤師の専門性とは関係ない業務が増えることも
・会社によっては定期的に店舗異動がある
・医療現場のような専門性の高い臨床経験を積みにくい
・営業時間が長く早番・遅番がある、土日勤務が必要など、シフトが不安定になりやすい

ドラッグストアのメリット・デメリットをさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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それぞれの業界に向いているのはこんな薬剤師!

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病院・薬局・ドラッグストアの薬剤師には、それぞれ異なる役割や働き方があり、求められる資質も違います。
自分の価値観や将来像と照らし合わせて、どの環境が合っているかを考えることが転職成功のポイントです。

業界 仕事をするうえで大切にしたいこと
病院 ・患者の治療の経過をより近いところで見守りたい
・医師や看護師と連携しながらチーム医療に携わりたい
・抗がん剤、感染症、注射薬など高度な知識を身につけたい
・特定の分野での専門性を高め、認定/専門薬剤師の取得を目指したい
・処方提案など、患者の治療に対して積極的にかかわっていきたい
薬局 ・患者と長期的な関係を築きたい
・幅広い診療科に関わりたい
・在宅医療や地域医療に関心がある
・ワークライフバランスを重視しながら働きたい
・限られた人間関係の中で仕事をしたい
ドラッグ
ストア
・昇給や昇進のスピードを重視したい
・OTCや衛生用品などのセルフメディケーションの知識も身につけたい
・接客が得意で、人と話すことが好き
・調剤以外の幅広い業務にも挑戦してみたい
・薬剤師以外のスタッフと仕事をするのが楽しい

いま一度、自分がどのように働きたいのか、何を大切にしていきたいのかを見つめ直すことで、自分に本当に合った職場や働き方を見つけられるはずです。

薬局やドラッグストアでの働き方をさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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病院薬剤師が薬局やドラッグストアへの転職を考える際のポイント

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ここからは、病院薬剤師が薬局やドラッグストアへの転職を考える際、後悔のない決断をするために意識しておきたいポイントを解説します。

転職の目的と優先順位を明確にする

「給与を上げたい」「夜勤のない働き方をしたい」「地域医療に関わりたい」など、転職の目的は人によって異なります。
まずは自分にとって何が大切かを整理し、希望条件の優先順位を明確にすることが重要です。

十分な情報収集を行い、自分の転職の目的や希望と照らし合わせて転職先を探していくことで、後悔なく進めていくことができるでしょう。

前向きな転職理由がある

不満を解消するために転職をしたいと思うことは自然なことです。
しかしそれだけではなく、今後自分がどうなっていきたいのか、どのように働きたいのかという前向きな理由を持つことも大切です。

「患者と長く関わっていきたい」「店舗運営やマネジメントに関わってみたい」など、前向きな転職理由を持つことで、転職後も目的を見失わずに働くことができます。

病院での経験をどう活かすか伝えられる

病院で専門性の高い知識を身につけ、患者の治療に深く関わってきた経験は、薬局やドラッグストアなどの他業種への転職でも大きな強みになります。

転職先の業界で求められる能力を理解し、自分のこれまでの経験をどのように活かしていくかを伝えることは、面接でも十分なアピールとなるでしょう。
自分の強みを改めて見つめ直し、整理しておくことが大切です。

M&Aや企業統合などリスクへの理解が必要

近年、調剤薬局やドラッグストア業界ではM&Aや企業統合が盛んに行われています。
入社後のM&Aや統合から、社風が変わったり勤務条件が変わったりする可能性も少なくありません。

そのようなリスクを理解し、同じ条件で長く働き続けたい場合は企業の安定性や将来性も調べておくと安心です。

転職エージェントの利用がおすすめ

忙しい病院薬剤師が、仕事をしながら転職活動を行うのは簡単なことではありません。
特に他業種への転職の場合は、わからないことも多く不安が大きいでしょう。

そんなときには、薬剤師専門の転職エージェントの利用がおすすめです。
転職活動についてのアドバイスや非公開求人の紹介、条件交渉のサポート等を受けられます

また、自分では把握しにくい職場の雰囲気や将来性に関する情報も得られるため、効率的に転職活動を進めることができます。
まだ転職の意思が固まっていなくても相談に乗ってもらえるので、迷っている段階でも一度利用してみると良いでしょう。

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転職の目的や希望を整理して後悔のない選択を

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病院薬剤師としての経験は、薬局やドラッグストアでも大きな強みになります。
臨床で培った深い専門性やチーム医療での経験は、どの職場でも評価されるポイントです。

一方で、それぞれの業界には異なるメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルやキャリアビジョンに合わせた選択が欠かせません。

転職を考える際は、「なぜ辞めたいのか」ではなく「どんな働き方をしたいのか」という前向きな視点で目的を整理し、自分の強みをどう活かせるかを明確にすることが成功の鍵です。
十分な情報収集や準備をしていくことで、理想のキャリアを築いていけるでしょう。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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