疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2021年4月28日 柳瀬 昌樹

急性咽頭・扁桃炎について1(大人の急性咽頭・扁桃炎)

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記念すべき第10回目は、咽頭・扁桃炎を取り上げたいと思います。抗菌化学療法認定薬剤師 である私のもとには、医師も含めて発症した人から相談の電話がかかってくることがよくあります。何回も再燃する人もいますし、つらい症状が出る ので相談したくなるのでしょうね。認定薬剤師としてやりがいがあり、相談していただけることは大変ありがたいことです。

診断

まず、診断で最も大事なことは、症例として多い「ウイルス性」を除外診断されていることです。細菌性の急性咽頭・扁桃炎で原因となる菌の代表と言えば、A群β-溶血性レンサ球菌(GAS)です。外来などでもGASに関しては迅速診断キットなどがあり、比較的簡単に調べることが可能です。ただし、明らかに細菌性の疑いがないのに迅速診断をしてしまってはいけません。実は

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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