疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2021年8月21日 柳瀬 昌樹

市中肺炎1(診断と考え方)

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今回は、とてもメジャーな疾患にして奥深い肺炎について、掘り進んでいきたいと思います。肺炎は患者さんを取り巻く環境による分類などでも分類され、また、いろいろな原因があるため、治療が多岐にわたります。ここでは、できるだけ簡単に分類や評価方法などについてご説明していきたいと思います。まずは、大人の市中肺炎から始めていきます。

市中肺炎

市中肺炎とは、入院48時間以降に発症する院内肺炎や、高齢者などに対する高度医療の結果として生じる医療・介護関連肺炎以外の普通に日常生活をされている人が発症する肺炎を示します。
まず、市中肺炎の患者さんを目の前にした場合、敗血症の評価のためのqSOFA/SOFAスコアと市中肺炎の重症度スコアであるA-DROPを考えます。まず、ここでは、A-DROPの評価方法をご紹介し、qSOFA/SOFAに関しては、別の回でご紹介したいと思います。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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