市中肺炎4(ディフィニティブテラピー・インフルエンザ菌)
次に登場するのはインフルエンザ菌。肺炎球菌の次によく見るのではないでしょうか?肺炎球菌の回ではペニシリン感受性か、ペニシリン耐性かで分けてご説明しましたが、インフルエンザ菌はさらに細かく耐性が分かれています。どんどん掘っていきましょう!
インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)
さて、インフルエンザ菌についてですが、分類としてはペニシリンに十分な感受性を持つABPC感受性菌と、ベータラクタム環をつぶすための酵素であるβラクタマーゼ産生菌、βラクタマーゼを産生しないのにABPCに耐性のあるBLNAR、βラクタマーゼを産生し、かつCVA/AMPCにも耐性を持つBLPACRに分類しなければいけません。