疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年1月2日

院内肺炎(HAP)総論とエンペリックテラピー2

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さて、院内肺炎(HAP)の第2弾として、グラム染色ができる場合を見ていきましょう。以前にも述べたと思いますが、グラム染色で検出される菌の中には、多くの定着菌が見える場合があるため、好中球貪食像などを考慮して起炎菌を絞り込みながら考えていく必要性があります。

グラム陽性菌

ブドウの房状の集塊をなす球菌(GPC in cluster)
ブドウ球菌関連を想定し、以下の選択肢を考慮する。
アンピシリン/スルバクタム点滴 1回3g 1日3~4回
セファゾリン点滴 1回1~2g 1日2~3回
クリンダマイシン点滴 1回600㎎ 1日2~4回
ミノマイシン点滴 1回100㎎ 1日2回
※セファゾリン点滴は、添付文書上最大5g/day
※早期院内肺炎、先行抗菌薬がない場合、あるいは気道吸引や気管切開など環境菌が気道に直達する条件下にない場合は、MSSAを想定し、晩期院内肺炎、先行抗菌薬がある場合、気管切開や人工呼吸器管理下にある場合は、感受性結果判明までMRSAをカバーすることを考慮する。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会
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