疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年3月23日 柳瀬 昌樹

小児の肺炎1

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今回のテーマはお子さんの肺炎です。どんな疾患でも同じですが、お子さんの場合、大人のようにしっかりとした症状を訴えることが難しかったり、聞き取りで判断するのが難しかったりします。しっかり重症度分類やスコアリングを行って、判断する必要があります。
小児の肺炎は、発熱、咳嗽や多呼吸が主訴となります。肺雑音や呼吸音の減弱で肺炎を疑い、胸部X線写真で新たな浸潤影を認めた場合に、肺炎と診断します。主な原因は、一般細菌(S.pneumoniae、H.influenzae、M.catarrhalis)や非定型細菌(M.pneumoniae、Chlamydia trachomatis、Chlamtdophila pneumoniae、C.psittaci)に加え、色々な気道ウイルス(インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、メタニューモウイルス)など多岐にわたります。小児で喀痰培養を取るなど、原因菌の検索は難しいこともありますが、できる限り行うことが望ましいと言われています。また、併せて迅速抗原検査や遺伝子検査(PCR、LAMPなど)も有効活用していくことが望ましいです。
肺炎の診断に至った場合、まずは、下記の小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017による表から重症度分類を行います

小児の肺炎~重症度分類~

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会
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