疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年4月28日 柳瀬 昌樹

小児の胸膜炎・膿胸と抗酸菌感染症

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小児の胸膜炎と膿胸

今回は、小児の胸膜炎・膿胸を取り挙げたいと思います。基本的に、胸膜炎や膿胸の原因は成人と同じであることが多く、抗菌薬の投与量も高用量を用いるべきであると言われています。小児では用量設定が体重当たりの量で規定されますが、上限は成人用量の上限を超えないことがルールとなっています。
治療は、エンピリックテラピーをスタートし、3~4日で効果判定を行い、原因菌検索の結果を参照し、de-escalationを行うという一般的な治療を行うこととなります。小児である特性上、胸水穿刺を行うことなど、成人よりも難しいことが多いが、できる限り原因菌の検索を行うことが望ましいとされています。一般的には、肺炎に比べて長期の治療期間が必要になってしまいます。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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