疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年4月7日 柳瀬 昌樹

小児の肺炎2

小児の肺炎2|抗菌化学療法認定薬剤師のメイン画像1

さて、https://pharmacist.m3.com/column/infection/3113は、小児の肺炎の重症度鑑別やスコアリングを経て、エンピリックテラピーまでをご紹介しました。今回は、原因菌が判明してからのDefinitive Therapyをご紹介していきたいと思います。

S.pneumoniae

S.pneumoniaeの場合には、その菌のPCGのMIC(最小発育濃度)の値によって選択すべき治療を分けることが推奨されています。

PCG MIC≦2ug/ml
アモキシシリン経口 1回10~15mg/kg 1日3回
アンピシリン静注または点滴 1回30~50mg/kg 1日3~4回
PCG MIC≧4ug/ml
テビペネムピボキシル経口 1回4~6mg/kg 1日2回
セフォタキシム静注or点滴 1回30~40mg/kg 1日3回
セフトリアキソン静注or点滴 1回25~30mg/kg 1日2回
1回50~60㎎/kg 1日1回
パニペネム/ベタミプロン点滴 1回20mg/kg 1日3回
メロペネム点滴 1回20mg/kg 1日3回

H.influenzae

H.influenzaeの場合、菌の耐性を以下の分類で分け、抗菌薬の選択を行います。

または

m3.com会員登録いただくと、医療ニュースや全てのコラム記事が読み放題&ポイントが貯まる

新規会員登録(無料)

こちらもおすすめ

柳瀬 昌樹の画像

柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

キーワード一覧

疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 薬局経営 プロブレム 医療クイズ 選定療養 疾患・病態 診療報酬改定