呼吸器系の寄生虫症
今回は、あまり頭によぎらない可能性が高い寄生虫症。だからこそ、ピットフォールになりやすいと思いますので、少しまとめてみたいと思います。
寄生虫症は、世界的には広く分布しており、国内で感染が成立する可能性と海外の流行地で渡航者が感染する可能性どちらも考えられます。一般的に呼吸器系の寄生虫を疑う場合は、呼吸器症状があり、胸部画像異常、末梢血抗酸球増多を認める場合です。私も含めて呼吸器系寄生虫症はその名前に触れることも多くないため、まずは、原因寄生虫となりうるものから見ていきましょう。(表1参照)