疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2022年7月17日 柳瀬 昌樹

骨髄炎・関節炎5

小児の骨髄炎・関節炎の抗菌薬選択|抗菌化学療法認定薬剤師のメイン画像1

小児の骨髄炎

小児では、すべての疾患で大人に比べて明確な症状を訴えることができないため、発見が難しいという特徴があります。小児の骨髄炎では、発熱、幹部の腫脹・発赤・疼痛、四肢を動かさない、立たない、歩かないなどの症状を見逃さないようにしなければなりません。

特異的な検査は存在しませんが、疑った時には、最も原因菌の同定に役立つと考えられる血液培養を提出し、可能な限り幹部(骨)の培養検体を採取しておくことも大切です。

小児では、成人に比べて外傷、手術、軟部組織感染症からの波及は少なく、血行性播種によるものが多いと言われています。特に骨が成長するために血液が多く送られる部位で発生することが多いようです。さらに、小児では関節炎と合併することが多いこともチェックしておく必要があります。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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