性器感染症4
性器感染症の最後は、女性の外陰部、もしくは膣に起こる感染症について、掘り下げていきたいと思います。膣内の感染症は膣内の環境が崩れたり、膣内に原因となる菌が過増殖状態となったりすることで発症します。ストレスや体の疲れなどが原因となることもあると言われており、実はまれではない感染症かもしれません。
細菌性膣症
細菌性膣症(bacterial vaginosis:BV)とは、膣内に元々常在しているLactobacillus属が減少して、色々な好気性菌や嫌気性菌が異常増殖した病的状態だと説明されます。この状態でも約半数は無症状であり、気づかないことも少なくありません。治療の第一選択薬は、メトロニダゾールであり、膣錠や内服の選択肢があります。
細菌性膣症の治療薬
第一選択 | |||
メトロニダゾール膣錠 | 1回250㎎ | 1日1回 | 7~10日間 |
メトロニダゾール経口 | 1回250㎎ | 1日3回 | 7日間 |
1回500㎎ | 1日2回 | 7日間 | |
第二選択 | |||
クロラムフェニコール膣錠 | 1回100㎎ | 1日1回 | 7日間 |