疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2023年3月26日 柳瀬 昌樹

性感染症2

【薬剤師向け】性器クラミジア感染症の抗菌薬選択|抗菌化学療法認定薬剤師のメイン画像1

性感染症の第2弾では、前回取り挙げた淋菌と対をなすと言っても過言ではないクラミジアについて取り上げていきたいと思います。

性器クラミジア感染症

クラミジアも男性尿道炎、子宮頸管炎、精巣上体炎、骨盤内炎症性疾患(PID)、肝周囲炎、咽頭感染症、結膜炎、直腸炎など様々な疾患を引き起こします。男性クラミジア性尿道炎は、排尿痛、(漿液性)尿道分泌物などの症状と共にC.trachomatisを証明することで診断され、症状がなくてもC.trachomatisが証明されれば、治療対象とします。女性のクラミジア性子宮頸管炎は、帯下増加感、不正出血、下腹部痛、性交痛、内診痛などの症状とC.trachomatisが検出されることで治療対象となります。いずれの病気でも淋菌感染症と同様に、治療中は、コンドームを使用しない性交渉は禁止とし、セックスパートナーも同時に治療を行う必要性があります。それでは、疾患ごとの治療法を見ていきましょう。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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