疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2023年10月11日 柳瀬 昌樹

腸管感染症6

腸管寄生虫症の抗菌薬選択|抗菌化学療法認定薬剤師のメイン画像1

腸管感染症もいよいよ終盤に近付いてまいりました。今回のテーマは腸管寄生虫症です。個人的な話になりますが、私が腸管寄生虫と聞いて一番に思い描くのは「蟯虫症」です。世代によるとは思いますが、私の小学生時代はお尻にぺったんとはるシール状のものを提出して蟯虫検査していました。知っていますか?今、このシール状の検査はやらなくなっているんです。というより、小学生に対する蟯虫検査が行われなくなっています。日本において2013年には検出率が0.2%にまで低下し、2016年からはスクリーニング検査として必要なしと判断されたようです。寄生虫だけに「虫唾が走る」方もおられるかもしれませんが、1つずつ見ていきましょう。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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