疾患別・感染症と抗菌薬の選び方

更新日: 2023年11月23日 柳瀬 昌樹

腸管感染症8

小児の腸管感染症の抗菌薬選択|抗菌化学療法認定薬剤師のメイン画像1

前回までで少しマニアックな寄生虫については終了となります。腸管感染症最後の単元は小児の腸管感染症を取り挙げたいと思います。

小児の細菌性腸炎

小児の腸炎を診る上で、最も大切なのは原因が細菌性かウイルス性かを鑑別することだと言われています。一般的に、細菌性を疑う症状には、高熱、強い腹痛、下痢、血便などがあります。対してウイルス性を疑う症状として、小腸や台帳に腸液貯留を認めるとされています。大人でも同じですが、問診による情報収集が非常に大切となり、特に、発症時期、食歴、渡航歴、家族や学校・保育園・法遅延における腸炎患者の有無、発熱の有無、血便の有無などについて詳細に聞き取りましょう。原因になる細菌として、カンピロバクター属が最も多く、次いで非チフス性サルモネラ属が多いです。

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柳瀬 昌樹
やなせ まさき

薬剤師。薬科大学を卒業後、現在に至るまで病院勤務を続け、糖尿病、感染症などの専門資格を取得。医師の先生方からの全面的ご協力の下、日々奮闘中。
主な取得資格:糖尿病療養指導士、糖尿病薬物療法認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、実務実習認定薬剤師
所属学会:日本糖尿病学会、日本くすりと糖尿病学会(認定薬剤師認定委員兼務)、日本化学療法学会、日本病院薬剤師会

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