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医療マンガで学ぶ薬剤師の矜持

更新日: 2021年11月3日 小原 一将

高いプロ意識を持つ薬剤師であるために -医療マンガで学ぶ第四回-

医療マンガで学ぶ薬剤師の矜持の画像1

2020年に放送されたテレビドラマ「アンサングシンデレラ」は大きな話題を呼びましたが、このドラマは病院薬剤師を主人公にしたマンガが原作です。医師や看護師が主人公のマンガは多くありますが、薬剤師という職種にスポットライトが当たることは珍しいので、皆さんの記憶にも残っているはずです。このマンガを読んで、薬剤師という職業を誇りに感じたり、日々の仕事にやる気が出た方も多いのではないでしょうか。

今回は、災害現場で活躍する医師を題材にした「Dr.DMAT~瓦礫の下のヒポクラテス〜」を紹介します。医療の現場では、様々なプロフェッショナルが患者さんの治療に関わります。その中で、薬剤師が持つべきプロ意識とはどのようなものかについて、瓦礫の下での医療を描いた本作品のシーンを交えて考えていきます。

医療マンガで学ぶ薬剤師の矜持

©菊地 昭夫・高野 洋/集英社

■今回のマンガ
タイトル:Dr.DMAT~瓦礫の下のヒポクラテス〜
作者:菊地 昭夫 (著), 高野 洋 (原著)
主人公:内科医 八雲響
出版社:集英社
連載:2011年〜2016年

病院内で治療をする救急医療ではなく、災害が起きた時に現場に急行し、「瓦礫の下の医療」に従事する医療組織があります。災害現場で命を繋ぐことを使命としている、Disaster Medical Assistance Team、略して“DMAT”を題材にした「Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス」のご紹介をします。

交通事故や地震などの目を覆いたくなるような災害現場において、救出作業と並行して医療を提供する緊迫した場面を、スピード感ある展開と迫力ある画力で描いた作品です。限られた物資と時間の中でギリギリの選択を迫られるキャラクターの心情も緻密に表現されています。

東日本大震災や熊本地震の際は、薬剤師も医療者の一員として現地で活躍しました。医師や看護師だけではなく、薬剤師も災害の現場で活躍することが増えている中、今回はこちらの作品を通して、薬剤師のプロ意識について考えていきたいと思います。

薬のプロフェッショナルである薬剤師の役割とは?

東京DMAT指定病院である有栖川病院には、主人公の八雲が率いるチームの他にも活動しているチームがいくつかあります。ある日、外科の村上が率いるチームは大規模な雪崩が起きた現場へ出場することになります。村上のチームは、臨時救護所で交代・補充要員として待機しますが、正義感が強い看護師の山月は、被災者がほとんど運び込まれて来ないために焦りと苛立ちを隠しきれません。その時に、医師である村上は、自分たちは医療のプロであって、荒れ始めた雪山で出来る事はないと伝え、このように続けます。

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小原 一将
こはら かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。
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