薬剤師が、薬剤師としていつもそこにいる理由-医療マンガで学ぶ|第三回-

2020年に放送されたテレビドラマ「アンサングシンデレラ」は大きな話題を呼びましたが、このドラマは病院薬剤師を主人公にしたマンガが原作です。医師や看護師が主人公のマンガは多くありますが、薬剤師という職種にスポットライトが当たることは珍しいので、皆さんの記憶にも残っているはずです。このマンガを読んで、薬剤師という職業を誇りに感じたり、日々の仕事にやる気が出た方も多いのではないでしょうか。
今回は、病理医を題材にした「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」を紹介します。「10割の自信を持って診断をする」という主人公岸の生き方や考え方は、さらなる成長を求められている私たち薬剤師にとって、学ぶべきことと忘れてはいけないことを示してくれます。

©恵 三朗・草水 敏/講談社
■今回のマンガ
タイトル:フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
作者:恵 三朗 (著), 草水 敏 (原著)
主人公:病理医 岸京一郎
出版社:講談社
連載:2014年〜
病理医は、「病理解剖(剖検)」「組織診断(生検および手術材料)」「細胞診断」を主な業務として、病理診断をする専門の医師です。内科医や外科医といった臨床医とは異なり、患者さんと直に接することが少ないので、詳しくは知らない方もいるかもしれません。
病理医が他の医師よりも秀でているのは、”病…