【漢方薬のリスク】「芍薬甘草湯(ツムラ68)」の副作用と初期症状を知ろう
- 芍薬甘草湯(ツムラ68)は「芍薬+甘草」の二味のみから成る
- 芍薬甘草湯(ツムラ68)はこむら返りへ著効を示す
- 芍薬甘草湯(ツムラ68)は他方剤と比べて多くの甘草を含む
- 服用に注意すべき人
- 注意すべき副作用と初期症状
- 甘草による副作用発現のメカニズム
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう/ツムラ68)」は、筋肉の緊張を緩和し、こむら返りや急性の痛みを短時間で改善する効果があります。漢方薬として広く使用されていますが、甘草を多く含むため、偽アルドステロン症や低カリウム血症などの副作用が報告されています。効果的に使用するためのポイントをしっかり押さえ、安心できる服薬指導につなげましょう!
1.「芍薬甘草湯(ツムラ68)」の構成と効能効果
こむら返りを短時間で改善する「芍薬甘草湯(ツムラ68)」は、医師による処方件数のうち、大建中湯に次いで2番目に多いとされています (※1)。市販薬としても販売されており、よく知られた漢方薬の一つです。
「芍薬」と「甘草」の二味のみから構成されたシンプルな漢方薬で、現在ではこむら返りの第一選択薬として使われます(※2)。構成生薬が少ないため、漢方薬としては珍しく、患者の病態や体質に関係なく使用できます。
さらに、漢方薬は構成生薬が少ないほど切れ味がよく、芍薬甘草湯(ツムラ68)は服用後5〜30分程でこむら返り改善などの効果が現れます。
頓服や他の処方と併用されて用いることが多く、添付文書には短期間で服用するように注意が記載されています。調剤時にはきちんと押さえたいポイントです。
それでは、添付文書をみてみましょう。
【68】ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒(医療用)
<効能又は効果>
急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛、筋肉・関節痛、胃痛、 腹痛
<用法及び用量に関連する注意>
本剤の使用にあたっては、治療上必要な最小限の期間の投与とどめること。
臨床上では、こむら返り以外にも、透析中の下肢痙攣や、月経痛、尿路結石や胆石の痛み発作などにも用いられることがあります。