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漢方生薬で体にいいレシピ

更新日: 2021年9月23日 田中 友也

メンタル不調に薬膳の力を|蓮の実ごはんとお茶

漢方生薬で体にいいレシピのメインの画像

中医学では不安感やメンタルの不調は血の不足による「血虚」やメンタルの中心である「神」がどっしり落ち着いていることが大切だと考えます。
しかし、今の生活では目を酷使する、考え事や悩み事が多い、睡眠不足、偏った栄養など血を消耗する生活習慣や不安になる情勢やニュースばかりで神もどこかフワフワとしやすい社会です。
今回は身体に血を補いながら、神をしっかり落ち着かせてくれるレシピをご紹介したいと思います。

漢方生薬で体にいいレシピの画像1

今回使用する生薬

蓮の実(蓮子):甘・渋味、体を温めも冷やしもしない平性。

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蓮の実は胃腸を元気にして、食欲がない時や下痢、軟便などを改善してくれます。
また「養心安神」作用と言って、気持ちを落ち着かせ、メンタルをどっしりと落ち着かせてくれる働きがあります。
心がザワザワとして落ち着かない時や不安感、ビクビクしたり、イライラして腹を立てた時に起こる動悸、不眠などに使われます。

ナツメ:甘味で体を温める温性。

漢方生薬で体にいいレシピの画像3

身体の気、血を補い、胃腸を元気に、気持ちを落ち着かせてくれる働きがあります。
「1日3粒食べると老いを防ぐ」とも言われ、かの楊貴妃も好んで食べていたとされます。
そのまま食べても良いし、お鍋やお粥、甘煮、お茶に入れるなど色んな活用法があります。

枸杞の実:甘味、体を温めも冷やしもしない平性。

平性は温めも冷やしもしないので、体質に関わらず長期的に摂りやすい食材です。
枸杞の実は楊貴妃も毎日のように食べていたと言われ、滋養強壮に良いとされ、「不老長寿の薬」とも言われています。
体の血を補い、肝と腎に良いとされ、エイジングケア食品としても薬膳でよく用いられます。
美容や目のトラブルにも良く使われるとても優秀な食材です。

緑茶:苦、甘味、身体を冷やす寒性。

漢方生薬で体にいいレシピの画像4

緑茶は体の余分な熱を取り、身体を潤してくれます。
昔から薬としても用いられてきた緑茶は頭をスッキリさせたり、気分やメンタル、心にこもった余分な熱を取ってくれるので、心がソワソワしたり、ザワザワしたり、モヤモヤしたときにもすごくお勧めです。
また暑い夏に自然にクールダウンしたい時にもお勧めです。
また安神作用もあるので、気持ちを落ち着かせてくれます。

蓮の実ごはん

材料:4人分

米2合
蓮の実30粒
塩小さじ1/2

作り方

  • 前日から蓮の実は水につけておく
  • お米はよく洗って水けをきる。
  • 材料をすべて入れて、ご飯を炊いたら完成!
漢方生薬で体にいいレシピの画像5

蓮の実、ナツメ、枸杞の実茶

材料:1人(杯)分

蓮の実4個
ナツメ1個
枸杞の実10粒
茶葉・お湯適量

作り方

  • 茶葉から緑茶を沸かす。
  • 蓮の実、ナツメ、枸杞の実を入れ、沸かしたお茶を注げば完成!

※緑茶はカフェインが結構入っているので、夕方以降に飲む場合は緑茶ではなく、白湯で作るようにしてください。

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田中 友也
たなか ともや

鍼灸師、登録販売者、国際中医専門員、メンタルヘルス・マネジメント2種資格保持。 関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修を行う。現在、兵庫県神戸市の漢方相談薬局『CoCo美漢方薬局』にて、日々健康相談にのっている。 著書に『ごほうび漢方』(主婦の友社)、『12か月のおいしい漢方』(扶桑社)、『おうち養生』(KADOKAWA )など。

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