漢方生薬で体にいいレシピ

更新日: 2021年11月7日 田中 友也

薬膳でマスク肌荒れを予防しよう!

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マスクを長時間着けていると、しゃべったり顔を動かしたりすることで絶えず摩擦が起きています。
この小さな摩擦の継続が大きな刺激となり、肌にダメージを与えてしまいます。
また、マスクの中は呼吸によって常に蒸れているため、雑菌が繁殖しやすく、肌荒れを招いてしまいます。
マスク肌荒れの主な症状は肌がヒリヒリする、赤いブツブツができる、赤みが出てかゆい、といったトラブル。
この肌トラブルから体を守るために必要なものが体のバリア機能「衛気(えき)」。
胃腸が元気に働いていることで、食べ物をしっかり消化吸収し、この衛気が作られます。
胃腸を元気にして、衛気を高め、マスク肌荒れを予防しましょう!

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今回使用する生薬

栗:甘味、身体を温める温性。

体を元気にし、胃腸の働きを高め、腎を補うと言われます。
慢性的な疲労や下痢、食欲不振、風邪をひきやすい、喘息、咳、冷え性などにも使われます。

お米(うるち米):甘味、身体を冷やしも温めもしない平性。

平性は温めも冷やしもしないので、体質に関わらず長期的に摂りやすい食材です。
体を元気にし、胃腸の働きを高めてくれます。
普段からお疲れ気味の人、息切れ、胃もたれ、食欲不振、胃腸の調子が悪いなどに使われます。

黄耆(おうぎ):マメ科のキバナオウギの根を乾燥させたもの。

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朝鮮人参と並ぶ元気を補う補気薬の代表。
某栄養ドリンクにも入っていたり、十全大補湯や補中益気湯などにも入っています。
特に体のバリア機能である衛気を補い、疲労倦怠感、食欲不振、浮腫、息切れ、呼吸が浅い、声に力がない、汗がダラダラ出る。などに使われます。
中国では朝鮮人参よりも安価で、近い効果があるのでよく使われるポピュラーの生薬です。

鶏肉:甘味で体を温める温性。

体に元気を補い、胃腸を元気にしてくれます。

ナツメ:甘味で体を温める温性。

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身体の気、血を補い、胃腸を元気に、気持ちを落ち着かせてくれる働きがあります。
「1日3粒食べると老いを防ぐ」とも言われ、かの楊貴妃も好んで食べていたとされます。
そのまま食べても良いし、お鍋やお粥、甘煮、お茶に入れるなど色んな活用法があります。

枸杞の実:甘味、体を温めも冷やしもしない平性。

平性は温めも冷やしもしないので、体質に関わらず長期的に摂りやすい食材です。
枸杞の実は楊貴妃も毎日のように食べていたと言われ、滋養強壮に良いとされ、「不老長寿の薬」とも言われています。
体の血を補い、肝と腎に良いとされ、エイジングケア食品としても薬膳でよく用いられます。
美容や目のトラブルにも良く使われるとても優秀な食材です。

玉ねぎ:甘、辛味で体を温める温性。

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気の巡りを改善し、胃腸の働きを助けたり、消化を助けたり、血の巡りを改善する働きがあると言われます。

シイタケ:甘味で体を温めも冷やしもしない平性。

体や胃腸を元気にしてくれます。

栗ご飯

材料:2人分

栗300g
お米2合
塩 … 小さじ1
酒…大さじ1

作り方

  • 栗はそのまま1時間水につけておき、皮をむく。
  • 栗は半分~1/4の大きさに切っておく。
  • お米は研いで、水を入れ10分置く。
  • 塩を入れて、優しく混ぜます。
  • 塩と酒を栗を入れて、炊飯器のスイッチを入れる。
  • ご飯が炊きあがれば、軽く混ぜて完成!
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鶏と黄耆の衛気アップスープ

材料:2人分

手羽もと 6本
長ネギ(ぶつ切り)1/4本
土生姜小(薄切り) 1かけ
干ししいたけ3枚(戻して細切りにしておく)
酒大さじ1
塩小さじ1
黒酢大さじ1弱
胡椒少々
黄耆20g
なつめ4個
枸杞の実 大さじ1

作り方

  • 手羽元に軽く塩コショウをし、軽く焦げ目がつくまで炒める。
  • 炒めたお鍋に水5カップと干しシイタケのつけ汁を入れ、塩、酒すべての材料を入れて中火にかける。
    沸騰したらあくを取り、約1時間弱火で煮る。
  • 最後に黒酢大さじ1弱と胡椒で味を調えて完成!
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田中 友也
たなか ともや

鍼灸師、登録販売者、国際中医専門員、メンタルヘルス・マネジメント2種資格保持。 関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修を行う。現在、兵庫県神戸市の漢方相談薬局『CoCo美漢方薬局』にて、日々健康相談にのっている。 著書に『ごほうび漢方』(主婦の友社)、『12か月のおいしい漢方』(扶桑社)、『おうち養生』(KADOKAWA )など。

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