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キクオの薬局見聞録~薬剤師のリアルを届けます!!~

更新日: 2019年10月8日 キクオ

調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。

ボードゲームで多職種交流〜意外な敗者は一体誰…!?

ボードゲームで多職種交流〜意外な敗者は一体誰…!?の画像

今回は現役薬剤師・キクオが大好きなボードゲームで医師、看護師、臨床検査技師などの多職種と遊んだ時の体験談について語ります!多職種とのコミュニケーションツールとして最適と考えるボードゲームを医療従事者と行った時にどんな結果になったのか?その後の多職種連携にはどう影響したのかも記載していきます!
それでは、いってみましょう!

ボードゲームは多職種交流のキッカケとなる!?

 ボードゲーム…それは仲間や交流を広げられるアナログでインドアなゲームです!デジタルな現代社会だからこそ、アナログなゲームを楽しむ方が徐々に増えてきているのではないでしょうか?

 私は病院薬剤師として務めていた3年目にボードゲームを始め、積極的に多職種と交流のキッカケを作っていました。同じ職場の薬剤師から医師、看護師、その他の多職種を巻き込んで一緒に楽しんだこともあります。

 ボードゲームはその場の空気を読み合うゲームもあるので、対人業務のスキルアップにつながり、多職種との業務を円滑にするためのキッカケ作りにもいいんですよ!
 ボードゲームは道具がなければいけないと思う人もいるかもしれませんが、紙とペン1本からできるゲームもあるので、始めやすさとコスパに優れている点がオススメです。
 ある時は先輩薬剤師のマイホームお披露目時にボードゲームを持ち寄り、みんなで笑い合うこともありましたね!

多職種の飲み会でボードゲームが役立った

 多職種混合で飲み会を開くように仕向けたのは当時、赴任して間もない病院の助教の医師でした。その医師は自称「コミュニケーションのおばけ」であり、病棟にいる看護師や薬剤師、臨床検査技師、理学療法士などに積極的に声を掛けるタイプでしたね。かくいう私も声を掛けられたひとりです。

 ある時、その医師から「飲み会をしたい!」と唐突に言われたキクオなのですが…。

 助教の医師は全員を知ってるからいいものの、誘われているメンバー同士は会話もしたことがありませんでした。「ほとんどのメンバーがお互いに初対面だよ…」とキクオは心の底から思ったのでありました。

 そこで私は「初対面同士が打ち解けられるグッズはなにか」と考えました。

 幸い(?)私は医師から飲み会の幹事を任せられたので、簡単なボードゲームを使って多職種同士が話しやすい雰囲気作りを試してみました。

ボードゲームをするとひとりぼっちにはならない

 参加メンバーは以下の医師1名、薬剤師2名、看護師3名、臨床検査技師1名。

  • 40代後半のコミュニケーション抜群の医師
  • 私キクオと男性先輩薬剤師
  • 20代半ばのベテラン男性看護師1名とその後輩の女性看護師2名
  • 同期の男性臨床検査技師1名

 キクオは、医師と先輩薬剤師以外、ほぼ初対面のメンバーでボードゲームを開始しました。
「人狼ゲーム」をしたかったのですが、初対面でやるゲームではないことに気付き断念。
「エセ芸術家ニューヨークへ行く」という、絵心が試されるみんなで楽しむ系のボードゲームを選択しました。

 初対面同士では言語以外でコミュニケーションができるボードゲームは非常に助かります。
また、みんなでひとつのゲームを共有しながら行うのでひとりぼっちは発生しません。
そんなこんなでボードゲームをしていくと…。

ゲームには職業性があらわれる!?

 意外にも医師がボードゲームに弱かったのです…。

 そうなんです。コミュニケーション能力に長けていた医師がけっこう負けていました。さらに医師はゲームマスターであった私からのルール説明の飲み込みも一番遅かったという…(笑)。

 場の空気を読むのが上手く、次の一手が絶妙であったのは看護師メンバーでしたね。薬剤師や臨床検査技師はさりげなく安全な手札を切るなど職業柄が垣間見られる場面もありました。

 参加した医師の方はギャンブル気質があるのか攻めるタイプでした。ちなみに1番楽しそうにしていたのも医師でした。

日常での多職種連携がスムーズに!

 今回のメンバーは病棟内で顔を合わせる程度の関係でしたが、ボードゲームをキッカケに自然なあいさつをするようになりました。ときに「またみんなを誘ってゲームしよう」と話して、距離が縮まる結果になりました。あのときは、純粋にゲームを楽しんだだけなんですけども(笑)。「話しやすい雰囲気」をお互いに出せたことで相手の仕事内容を質問しやすくなり、もちろん逆に聞かれることも多くなりました。お互いに職場の愚痴をこぼし「忙しいね〜」と笑い合う関係ができてよかったと思います。

ここまで読んで頂きましてありがとうございます!私としては、今回のボードゲームをキッカケに医師に対して砕けた敬語で接しやすくなり、他の医療従事者にも実際に患者さんの名前を伝えて、問題点やお互いに気にしているポイントの違いなどを語り合うことができるようになりました。

純粋にゲームを楽しむ気持ちを共有すれば、多職種とも気兼ねなく会話を楽しむことが可能になるんですよね。

私の好きなボードゲーム、それにまつわるコミュニケーションの話が少しでも多職種と上手く交流するキッカケになれば幸いです。それでは、また!

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キクオ
現役薬剤師ブロガー

薬学部をストレートで卒業後、新卒で入社した職場で社会の洗礼を受ける。周りから「人が変わった」と言われるも、心配いらないと、謎の強がりを見せる。その後、頭皮を気にする。
働き方と未来を考えて転職を決意。病院や薬局、派遣薬剤師を経験。今後は「個人の薬剤師がどう社会に貢献出来るか」に興味あり。
「どーせ仕事をするなら楽しく」をモットーに現職の調剤薬局で楽しく働いています。「薬剤師は日本中に浪漫を届けたい」をテーマに薬剤師・薬学生向けのメディアを運営しています!

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